2015年F1モナコGPの日曜決勝で、メルセデスのニコ・ロズベルグは優勝を獲得した。
ニコ・ロズベルグ 決勝=1位
「僕のレーシングキャリアの中で最もラッキーな経験だった。クレージーなレースだったよ。
「セーフティカーの後ろに僕しかいないのに気付いてびっくりした。あの時は何が起きているのか分からなかったけれど、タイヤに熱を入れることに集中した。タイヤがまるで氷のように冷えていたんだ。
「セーフティカーが出るまではルイス(・ハミルトン)は完璧な仕事をしていた。週末を通して僕より優れていたし、優勝を手にする資格があったのは間違いない。今の彼がどんなにひどい気分か理解できるよ。
「僕にとって警告の意味を持つ週末だった。次のモントリオール戦に向けて今までよりもさらに努力する必要がある。もちろん、またモナコで勝てたことを喜んでもいる。ここでの勝利はいつも特別だ。だから心の一部では今日の勝利を祝うと思う。勝ちは勝ちだからね。
「(セーフティカーが出動した時)ピットストップするという考えは全くなかった。残り周回数が少なかったから、考えもしなかった」
「だからセーフティカーが見えた時、(その後ろに)ルイスがいないのを知ってものすごくびっくりした。本当に驚いたよ。『彼はいったいどこに行ったんだ?』と思った」
「そしたら突然、自分の後ろでメルセデスとフェラーリが並んで争っているのを見た。『いったい何がどうなってるんだ?』と思ったよ」
「ルイスは最高の仕事をした。勝利にふさわしい。そのことは十分に分かっている。彼が気の毒だとも思っている。こんな形で勝利を失うなんて最悪のことだからね」
「彼の気持ちは本当によく分かる。週末を通してこれほどの強さを発揮してきたのに、あんな風に最後になって勝利を失うなんて最悪だ。彼にとってどれだけひどい一日だったか分かる」
「だけど優勝は優勝だ。スポーツの世界ではいろいろな面で運が左右する。だからそれを受け入れることを学んだ」
「自分がものすごくラッキーだったということは分かっている。キャリアの中でこれほどラッキーな出来事は今までなかったと思う。でも僕はこれを受け入れて楽しむつもりだ」