今年で第99回目を迎える伝統のインディアナポリス500マイルレースが24日に開催。200周500マイルのスピードバトルをファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)が制した。追突により一度はリードラップ最後尾まで落ちたモントーヤだったが、そのビハインドを挽回。最後はチームメイトのウィル・パワーを抑え、2000年以来2度目のインディ500ウイナーとなった。
NASCARのスター、ジェフ・ゴードンがドライブするペースカ―を先導に3周のパレードラップが行われ、ついに決勝レースがスタートする。
1周目でセージ・カラム(チップ・ガナッシ)が佐藤琢磨(AJフォイト)と接触し早くも1度目のイエローに。このコーション中にモントーヤは、シモーナ・デ・シルベストロ(アンドレッティ・オートスポート)に追突され、リアウイングを交換。リードラップ最後尾に落ちてしまう。琢磨もマシンをクルーが早急に修復し、2ラップダウンでレースに復帰する。
レースは、チップ・ガナッシのスコット・ディクソンとトニー・カナーン、そしてチーム・ペンスキーのサイモン・ペジナウがトップを奪いあいながら展開していく。
153周目にトップを争っていたカナーンが単独クラッシュ。175周目にはペジナウがフロントウイングを接触で壊しトップ争いから脱落。残り10周でトップを争うのはパワー、ディクソン、モントーヤ、チャーリー・キンボールの4台となった。
上位3台は激しいトップ争いを繰り広げる中、モントーヤは残り3周でトップに浮上。そのままパワーを抑え込んだモントーヤは、2000年以来、15年ぶりのインディ500ウイナーに輝いた。
ピットタイミングによりラップダウンから回復した佐藤琢磨は、最終スティントで猛追を見せ13位でレースを終えている。