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ハミルトン呆然、ロズベルグに3連覇転がり込む。マクラーレン・ホンダ初入賞!/F1モナコGP

2015年05月25日 00:20  AUTOSPORT web

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笑顔のニコ・ロズベルグの隣で呆然と立ち尽くしルイス・ハミルトン
2015年F1第6戦モナコGPは24日(日)、モナコ・モンテカルロの市街地サーキットで78周(260.520km)の決勝レースが行われ、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグが終盤の逆転劇で前戦スペインに続く今季2勝目、通算10勝目となるトップチェッカーを受けた。

 ルイス・ハミルトンの無念はいかほどか。ポールポジションから終始レースを支配していたハミルトンはレース終盤まで2度目のモナコ制覇を信じて疑わなかった。しかし、レースがクライマックスを迎えようとしていた終盤63周目のマックス・フェルスタッペンとロマン・グロージャンによるクラッシュが大波乱の引き金を引くこととなった。

 それまで2番手のロズベルグに約17秒のリードを築いていたハミルトンだったが、バーチャルセーフティカーに続いて通常のセーフティカーが導入されたところでチームからピットインの指示を受ける。この時、チームはロズベルグとの差にピットストップ分のギャップがある、つまりピットアウトした時点でもハミルトンがトップのポジションで戻れることを確認して隊列の先頭につける彼を呼び寄せた。
 だが、ハミルトンがピットボックスを離れるタイミングで不運にもザウバーの一台がメルセデスのピットレーン脇を通過。これによって一瞬スタートを待たされる格好となったハミルトンは、ピット出口でロズベルグに先を行かれたばかりか、暫定3番手を走っていたフェラーリのセバスチャン・ベッテルにもわずかな差で前にいかれてしまう。

 これでまさかの3番手に後退したハミルトンは70周目のレース再開直後から、スーパーソフトタイヤでなんとかポジションを取り戻そうと猛チャージをかけるが、“抜けないモナコ”ではそのハミルトンをもってしてもソフトタイヤを履くベッテルをオーバーテイクすることはできず。
 その間、トップを走るロズベルグは、2番手争いを繰り広げる後方2台との差を徐々に広げていき、結局78周をトップでチェッカー。まさかの逆転劇で優勝を飾ったロズベルグは2013年からの3連覇を果たし、新たなモナコ・マイスターの称号を手に入れた。

 4位はレッドブルのダニール・クビアト。最後セーフティカー後は、チームがスーパーソフトに履き替えたダニエル・リカルドを前に出し、表彰台争いに挑ませたが最後まで3番手を奪えなかったリカルドは終始先行していたチームメイトを再び前に出し、クビアト、リカルドの順でチェッカーを受けた。

 6位フェラーリのキミ・ライコネン、7位フォース・インディアのセルジオ・ペレスに続き、マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンが8位でフィニッシュ。チームは新生マクラーレン・ホンダの6戦目にしてうれしい今季初ポイントを獲得した。
 ただ、バトンとともに入賞圏内の9位フィニッシュが濃厚だったもう一台のマクラーレン・ホンダ、フェルナンド・アロンソは41周目にマシントラブルからストップ。ダブル入賞を前に無念のリタイアを喫した。