体型を気にしていると、体重のちょっとした増減に一喜一憂しがち。でも意外と意識していない人が多いのが“見た目体重”。イメージコンサルタントとして活躍する丸田久美子さんによると、「体重は運動や食事制限をしなければ落ちにくいですが、“見た目体重”なら体への意識を変えるだけで落とすことができます」とか。
「見た目体重を落とすためには、正しい姿勢と重心を意識しましょう。体を縦に長く見せることによって、横幅が気にならなくなります」(同)
さっそく丸田さんに見た目体重を落とすコツを具体的に教えてもらった。
◆腰回りが細く見える「正しい姿勢」
姿勢を正すというと背筋を伸ばすことだけを意識しがちだけど、それだけだと腰に負担がかかるほか、腹筋を使わないので下腹部がぽっこり出て見える。喉から腹部まで20cmくらいの管が真っ直ぐに入っているイメージで、みぞおちから下腹部までを縦に伸ばすのが正しい姿勢。座っていても立っていてもこの姿勢を意識し、肩の力を抜くのがポイント。真横から見た手の中指が体の中心にくるように肩を開くことも心がけて。
逆に見た目体重を重くしてしまう姿勢が、猫背。上半身の縦のラインがつまって体の横幅が協調され、お腹周りもだぶついて見えることに。「意外と自分が猫背になっていると認識していない人も少なくありません。立った姿勢で肩の力を抜いて両腕をだらんと下ろしたときに、両手が体の前にくるようなら猫背になっている証拠です」(同)
◆脚がすらりと見える「重心の置き方」
女性は男性に比べて脚力がないので、外側に重心をおいて踏ん張りがち。それだと脚がO脚になり横に広がって見えることに。立っているとき、足の外側ではなく内側に体重を乗せるイメージで、内側重心を意識して。そうすると、脚がすらっとまっすぐに見えるように。
座っているときでも内側重心を意識すると、自然とひざが閉じて脚が長く細く見えるそう。「外側重心から内側重心に変えると、外側についた余計な筋肉が落ちていくので、実際に脚やせ効果もあります」(同)
やせたいけれどダイエットが長続きしない…そんな人も姿勢や重心を意識するだけなら簡単にできるはず。まずは夏前に見た目体重を落とすことをめざそう!
丸田久美子
イメージコンサルタント、ウォーキングインストラクター、メイクアップインストラクター。ミスインターナショナルの公式トレーニング校「ICBインターナショナル」の講師として活躍するほか、客室乗務員やモデルなどの指導も数多く行っている。