21日より開催されているWRC世界ラリー選手権第5戦ポルトガル。23日にはSS8~SS13までが行われ、デイ1トップだったヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)がリードを守りDAY2を終えた。2番手にはセバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が浮上している。
午前中に行われたSS9、SS10ではクリス・ミーク(シトロエンDS3 WRC)がステージトップを獲得しラトバラを6秒差にまで迫ったが、午後は好調のフォルクスワーゲン勢を追うことができずラトバラとの差が20秒まで開いてしまった。
代わってラトバラを追いかけることになったのは王者セバスチャン・オジェ。午後のSS11~13をステージトップタイムで通過。前日25秒9あったラトバラとの差を9.5秒にまで縮め最終日に挑む。
「僕たちはタイヤ選択でいくつかのリスクを冒したんだ。そんなに悪くはなかったけど、限界はあったね。僕は全力でプッシュするつもりだよ」とオジェ。
トップをキープしているラトバラだが、「タイヤは終了近くでダメになっていた。アスファルトのセッションでアタックしすぎたんだろうね。ちょっと期待外れだったけど、まだリードを保っている。オジェが近づいているし、このような状況は彼を奮い立たせるだろう。彼の燃料みたいなもんさ」とチームメイトの猛追を警戒している。
4番手はアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)。3番手のミークを約1秒と僅差で追い、フォルクスワーゲン勢の表彰台独占を目指す。
一方、フォード・フィエスタ勢は苦戦。5番手にオット・タナクが入るも表彰台争いから大きく離れてしまった。マルティン・プロコップはスピンとパンクで10番手に後退。代わってロバート・クビカが9番手に浮上している。