2015年F1第6戦モナコGPは23日、モナコ・モンテカルロの市街地コースで公式予選が行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがモナコ初となる通算43回目のポールポジションを獲得した。
3年連続を狙ったチームメイトを下し、王者ハミルトンがF1キャリア初となるモナコのポールポジションを手に入れた。
初日2回のフリー走行はいずれもトップタイムを記録したハミルトンだったがマシンバランスには満足しておらず、直前の予選Q1とQ2では2番手に甘んじていた。
しかし、粘り強くマシンを仕上げていったハミルトンはQ3最初のアタックでトップに立つと、終盤最後のアタックでもセクター2、セクター3のベストタイムを更新し1分15秒098をマーク。欲しかったモナコでのポールをついに手に入れた。
一方、3連覇を狙うロズベルグはQ1、Q2といずれもトップで通過。ポール獲得の流れを掴んでいたかにみえたが、徐々に低下した路面温度で微妙にリズムを崩したのか、逆転を狙った最終アタックの1コーナーでタイヤをロック。Q2終盤にも同じミスをしていたロズベルグは、その場でアタックを中断し、悔しい2番手でセッションを終えた。
朝のフリー走行でメルセデスを上回るタイムを記録していたフェラーリのセバスチャン・ベッテルは、ハミルトンからコンマ8秒の差をつけられ3番手が精一杯。もう一台を駆るキミ・ライコネンはFP3のクラッシュから立ち直ったものの、こちらは6番手に沈んだ。
週末を通して好調を維持していたレッドブルとトロロッソの4台は揃ってQ3に進出。ダニエル・リカルドとダニール・クビアトのレッドブル2台がフェラーリのライコネンを上回る4、5番手を獲得。また、フォース・インディアのセルジオ・ペレスが7番手、ロータスのパストール・マルドナドも9番手につけている。
注目のマクラーレン・ホンダは前戦スペインに続き2台揃ってQ2進出を果たしたが、フェルナンド・アロンソは開始序盤にマシントラブルに見舞われコース上でストップ。FP3で8番手につけていたジェンソン・バトンもセッション終盤のイエローフラッグにタイム更新を阻まれるかたちで12番手に終わるなど、今回も期待のQ3進出には届かなかった。