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スーパーフォーミュラ岡山:波乱の予選で石浦宏明が初PP獲得! 可夢偉は予選4番手

2015年05月23日 16:00  AUTOSPORT web

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ポールポジションを獲得した石浦宏明(P.MU/cerumo・INGING)
全日本選手権スーパーフォーミュラ第2戦岡山は23日、公式予選が行われ、1分12秒429でレコードタイムを更新した石浦宏明(P.MU/cerumo・INGING)が、自身初のポールポジションを獲得した。小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)は予選4番手を獲得している。

Q1:
 午前に引き続き、くもり空のもと14時30分から始まった20分間の予選Q1では、開始直後からほとんどのマシンがコースイン。序盤からアタックが行われ、開始から7分経過時には小暮卓史(DRAGO CORSE)が1分13秒857と、午前のフリー走行でマークされたコースレコードを早くも更新。その後も平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)が1分13秒695までタイムを刻んだ。

 その後、各車は一旦ピットへと戻り、残り7分を切ったタイミングで再び一斉にコースイン。チェッカーに向けてまずはQ1突破を目指してのアタックが行われていく。可夢偉やアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)がトップを奪っていったが、ここで首位につけたのは開幕戦でPPを獲得した山本尚貴(TEAM無限)。1分13秒104をマークしてQ1をトップで通過した。

 この結果、首位の山本から1秒以内に17台がひしめくことに。中嶋一貴に代わって1号車をドライブしている大嶋和也(PETRONAS TEAM TOM’S)は1分14秒889で19番手となり、残念ながら予選Q1で敗退を喫することに。ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)、国本雄資(P.MU/cerumo・INGING)、伊沢拓也(REAL RACING)、中嶋大祐もこのセッションで予選を終えている。

Q2:
 続いて14時10分から始まった7分間の予選Q2も、進出した14台が続々とコースイン。計測3周目に向けて走行を行っていく。ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)が計測2周目で1分13秒446をマークして首位につけるが、多くのマシンは計測3周目に向けて走行を行っていった。

 しかし、多くのマシンがその計測3周目に入っていた残り約1分半というタイミングで、中山雄一(KCMG)が9コーナーでハーフスピン状態でストップ。再始動することができず、この回収のために赤旗が提示される。

 この時点では、オリベイラ以外は1分18秒~19秒台のタイム。赤旗は10分弱で解除され、残り時間2分30秒でセッション再開。各マシンのQ2アタックは計測1周のタイムで争われる状況となった。

 そんなセッション再開後も波乱が。開幕戦ウイナーのロッテラーは、早めのアタックでまずは上位に名を連ねるも、タイムとしては1分14秒170。他車のタイムがマークされていくにつれて順位を落とし、最終的に13番手と、なんとここで予選を終えることとなってしまった。

 トップタイムは野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の1分13秒047となり、2番手に山本尚貴(TEAM無限)とトップ2をホンダ陣営が独占。ただし、ホンダ勢でQ3進出したのはこの2台のみとなった。3番手には石浦宏明(P.MU/cerumo・INGING)が続いている。小林可夢偉も1分13秒572で7番手につけ、SFデビュー2戦目で予選Q3へ進出。また、前戦は予選Q1敗退を喫してしまった平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)も6番手でQ3進出を果たしている。

 一方、小暮、アンドレア・カルダレッリ(LENOVO TEAM IMPUL)、ナレイン・カーティケヤン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、塚越広大(REAL RACING)、中山、そしてロッテラーはここで予選を終えている。

Q3:
 14時37分から始まった7分間の予選Q3。7分間のセッションながら、開始とともに全車コースインとはならず、各車間合いを見ながらのようなセッションスタートとなった。

 予選Q2は波乱の展開となった一方で、今回のセッションは大きなアクシデントなく推移。ほとんどのマシンが計測3周目にアタックを行った。そんな中、まずは1分13秒083をマークして首位につけたのは、Q3初進出となる可夢偉。

 しかし、その後方では石浦宏明(P.MU/cerumo・INGING)がセクター1のベストタイムをマークしながらコースを周回。1分12秒台に入れるとともに、それまでの予選Q2のトップタイムをコンマ5秒以上更新する1分12秒429をマーク! 一気にトップへ躍り出る。

 Q2でトップ2を占めたホンダ勢の2台も1分12秒をマークするが、野尻が1分12秒525、山本が1分12秒695と石浦には及ばず。この結果、石浦が自身初となるポールポジションを決めた。

 Q3初進出となった小林可夢偉も1分13秒083で4番手につけ、オリベイラ、平川、ロシター、ウイリアム・ブラー(KONDO RACING)と8番手まで続いている。