23日~24日に開催されるスーパーフォーミュラ第2戦岡山。このレースでPETRONAS TEAM TOM’Sの1号車SF14をドライブすることになった大嶋和也が、週末に向けての意気込みを語った。
大嶋は今回、1号車のドライバーを務める中嶋一貴がWEC世界耐久選手権の第2戦スパでクラッシュし脊椎を損傷したことから、その代役として岡山戦に参戦する。大嶋は、2012年までフォーミュラ・ニッポンに参戦しており、09年~10年にはトムスに所属。1勝を挙げている。
3年ぶりの国内トップフォーミュラ参戦となる大嶋だが、昨年夏に富士で行われたテストでニューマシンのSF14は経験済み。「その時は初めてでも何周かしたら普通に乗れたので、今回も問題ないかなと思っています」と、SF14のドライビング自体に大きな問題はない様子だ。
「チーム自体もここ(岡山)はデータがあまりなく、セットアップも絶対これだというものがあるわけではない。それはなるべく僕が早く慣れて、いいフィードバックができればと思います」
トムスは、4月の開幕戦鈴鹿でワン・ツー・フィニッシュを達成している。また、大嶋が乗るのは1号車、つまりはチャンピオンカーということになるが、それについてのプレッシャーはなく、むしろ久しぶりのフォーミュラ参戦が楽しみなのだと話した。
「前回もトムスが勝っていますし、今いちばん速いクルマなので、いい結果を出すチャンスだと思っています。勝てるクルマなので、結果を出さなければと思いますね。(SF14でのレースは)初めてなので不安もありますが、チャンスがあれば勝ちにいきたい。久しぶりにフォーミュラで走るので、すごく楽しみです」と力強い意気込みを見せた大嶋。
「楽しみながら攻めていれば結果もついてくると思うので、あまり余計なことは考えず走ろうかなと思います」
そんな大嶋だが、今回の参戦はいつ決まったのかを尋ねると、「ニュル(※ニュルブルクリンク24時間)に行く直前でした(笑)」とのこと。「可能性があるかもという話は聞いていたのですが、なかなか連絡ないので多分ダメなんだろうなと思っていたら連絡が来ました。うれしかったですね」。
久しぶりのトップフォーミュラ参戦を前にしながらも、リラックスした様子が印象的だった大嶋。「チャンスがあれば勝ちにいきたい」と語るなど、意気込みも十分。決勝に向けて、まずは予選でどのポジションにつけてくるのかに注目だ。