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米スターバックスと音楽配信サービス「スポティファイ」がパートナー提携を発表

2015年05月21日 20:13  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

イメージ Image by: STARBUCKS
米スターバックス社が、音楽ストリーミングサービスの「スポティファイ(Spotify)」と提携することを発表した。今後、スポティファイは全米約7,000あるスターバックス店舗に音楽を提供し、店内の新たな音楽空間を創造していく。

スタバでSpotifyのサービスの画像を拡大

 スウェーデン発のスポティファイは、3,000万曲以上をストリーミングで視聴できる世界最大の音楽配信サービス。6,000万人のアクティブユーザーと1,500万の有料会員を抱え、毎月会員料(米では約10ドル)を支払えば、音楽をパソコンや携帯から無制限に楽しむことができる。世界58カ国で展開しているが、日本ではまだサービスを開始していない。
 今回の提携により、スターバックスが抱える約1,000万人のロイヤリティ会員は、スポティファイのサービスを店内で自由に楽しむことができるようになり、スポティファイのユーザーには無料でドリンクと交換できる特典システムが与えられるなど、双方の顧客にメリットが生じるという。また、スポティファイは今秋、スターバックスの従業員約15万人に有料のプレミアカウントを与えることを発表。これにより店員は、店内のBGMを自由に視聴、選曲することが可能になる。サービスは、全米を皮切りにカナダやイギリスでも順次開始していく予定だ。
 スポティファイのCEOダニエル・エク(Daniel Ek)は「音楽ファンも多いスターバックスのパートナーになれて大変光栄に思う。ユニークな店内空間を創っていくことを楽しみにしている」とコメント。スターバックスCOOのケビン・ジョンソン(Kevin Johnson)は「お客様に店内で音楽を楽しんでいただくために、スポティファイとのパートナー提携は極めて自然な流れだった」と経緯を説明した。
 一方、一部メディアでは、音楽市場でスポティファイのような定額制音楽配信サービスが台頭する中、iTunesに代わるサービスを近く発表すると噂されているアップルについても言及。両社は長年iTunesを通してパートナーシップを結んできたが、スターバックスがアップルの新サービスを待たずしてスポティファイとの提携を発表したことに驚きの声が上がっている。