2015年F1第6戦モナコGPが21日(木)、モナコ・モンテカルロの市街地コースで幕を開け、午前10時(現地時間)から行われたフリー走行1回目はメルセデスAMGのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。
F1の華、モナコGPが今年もモンテカルロの市街地に設けられた1周3.340kmのコースで幕を開けた。モナコGPとしては73回目、F1世界選手権の一戦としては62回目を数える伝統のグランプリだ。
通常とは異なり、木曜日に初日を迎えたモンテカルロは、前夜に降った雨の影響でセッション開始時点は路面のところどころにウエットパッチが残っていたが、走行ラインは終始ドライコンディションで進んだ。しかし、午後は再び雨の確率が高まったため、各車はFP1から多くの周回を重ねることとなった。
このオープニングセッションでまずトップタイムを記録したのはメルセデスのハミルトンだ。他のドライバーがいつも通り慎重なスタートに徹するなか、序盤から積極的に周回を重ねたメルセデス勢は、最多の49周を走ったハミルトンがセッション折り返し後すぐのタイミングで1分18秒750をマークし、FP1のトップにつけた。
一方、スペインとの連勝でモナコ3連覇を狙うニコ・ロズベルグはチームメイトと同様に47周を走行。序盤はガードレールに軽くヒットするなど、こちらも積極的な走りをみせていたが、終盤に入ると自身のプログラムを優先し、1分19秒台のタイムで9番手のままセッションを終えた。
代わってタイムシートの上位に並んだのはレッドブルとトロロッソのマシンで、特にトロロッソを駆るマックス・フェルスタッペンはチェッカー間際に1分18秒899をマークし2番手、レッドブルのダニエル・リカルドもトップからコンマ3秒差の3番手につけた。
メルセデスが警戒するフェラーリ勢は31周を走ったセバスチャン・ベッテルが4番手につけたが、同じ周回数を重ねたキミ・ライコネンはロズベルグのひとつ前となる8番手で終了。ウイリアムズはフェリペ・マッサが10番手につけている。
注目のマクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが一時5番手タイムをマークし、最終的にも僅差の中団グループで11番手と今回もまずまずのスタートを切ったが、ジェンソン・バトンは電気系のトラブルで最初の1時間を走れず。それでも残り30分のタイミングでコースインを果たすと、なんとか15周を走りきってアロンソに次ぐ12番手につけた。