5月18日のクイズバラエティー番組「ネプリーグ」(フジテレビ系)で出題されたある問題に対して、ネット上で批判の声が殺到している。
鈴木ちなみさん「ちょっと怒りを覚えますね…」
この問題は「パーセントバルーン」というコーナーで出された。出題されるのは「世の中の意外な%」というテーマで、回答者は調査結果のパーセンテージを数値で言い当てる。件の問題は、こんな内容だった。
「20代から60代の女性のうち、痴漢にあったことがあるという人は何%?」
冒頭の問題に回答することになったのは、モデルの鈴木ちなみさん。ネプチューンの名倉潤さんは「ほとんどでしょ!」と予想するが、鈴木さんは「30%」と答える。
しかし正解は「58%」。鈴木さんは「痴漢にあったことがあるのが半数以上って、ちょっと怒りを覚えますね。女性としては…」とショックを受けた様子。
そんな鈴木さんにネプチューンの堀内健さんが「あったことないんでしょ?痴漢に。周りで痴漢にあった話とか聞かない?」と問うと、「周りではありますね…自分の(少なければ良いという)願いじゃダメだったってことですね…」と残念な表情を見せた。
「あんなに多くの人が見てる番組で…」と批判の声
この部分の放送時間は1分程度だったが、放送中から「今の問題、ネプリーグまずくね?最悪なんだけど」
「痴漢被害をバラエティのクイズにしちゃうって、めっちゃ引いたしどういう事?」と批判の声があがった。
「痴漢って犯罪を軽く見てるよね?」
「『痴漢にあった女性は◯◯%!当たったイエーイ!』ってこと?番組やめちまえ」
この調査結果は、2014年6月のサッカーW杯の試合後、渋谷で痴漢が多く現れたと報じられたことを機にネットで女性300人を対象にリサーチされたもの。調査の中では女性の「泣き寝入りの実態」にまで踏み込んでいる。
しかし、今回のネプリーグでは「痴漢は犯罪です」といった注意などはなかった。ツイッターなどネット上では、この調査結果だけをバラエティのクイズとして取り上げることに「軽率だ」といった声も出ている。
「性犯罪の被害率をクイズにするとか、痴漢被害は軽いイタズラ、もしくは勘違い程度にしか考えてねぇだろ」
「あんな多くの人が見てる番組で痴漢されたことある女性がいるというのを前提に話しちゃだめでしょ…」
「犯罪を娯楽にするって、どういう神経の方がなさるのかしら…」
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