GTアジアは15日~17日、韓国インターナショナル・サーキットで今シーズンの開幕戦が行われ、レース1ではBBTのアンソニー・リウ/ダビデ・リッツォ組37号車フェラーリ458 GT3が、レース2ではクラフト-バンブー・レーシングのダリル・オーヤン/ジョナサン・ベンター組の99号車アストンマーチン・バンテージGT3が優勝を飾っている。
アジアのジェントルマンドライバーたちが積極的に挑戦しているGTアジアでは近年、ヨーロッパのスポーツカーレースなどで活躍するプロも招聘され、コンペティションのレベルも急上昇。注目を集めている。今シーズンは全7戦で開催され、日本では岡山と富士での2戦が予定されている。
今シーズンは、スーパーGT500クラスを戦うアンドレア・カルダレッリが、自らチーム代表を務めるTeam FFF Racingのマクラーレン650S GT3をドライブ。GTアジアで活躍する濱口弘や、ビタントニオ・リウッツィもこのチームのドライバーとして名を連ねている。また、リチャード・ライアンも昨年に引き続きクラフト-バンブーに所属しているほか、横溝直輝(シンハ・モータースポーツ・チーム/フェラーリ458 GT3)や澤圭太(アブソリュート・レーシング/ベントレー・コンチネンタルGT3)など、日本人ドライバーや日本に縁の深いドライバーも多数参戦している。
16日に行われた予選1回目は、クラフト-バンブーとクリアウォーター・レーシングという強豪2チームがトップタイム争いを展開。クラフト-バンブーの88号車アストンマーチンがトップタイムをマーク。続く予選2回目では、クラフト-バンブーの99号車アストンマーチンが首位となった。
予選後に行われたレース1では、序盤から88号車アストンマーチンと1号車フェラーリという予選トップ2のマシンが激しいバトルを展開。ただ、両者のバトルの間に、10番手スタートの37号車フェラーリが追い上げを見せてトップに浮上。1号車の追撃を押さえて優勝を飾った。3位には88号車が入っている。
17日のレース2では、PPの99号車アストンマーチンがスタートを決めてオープニングラップだけで3秒のリードを築き上げるも、直後にセーフティカーが導入されギャップは帳消しに。ただ、1号車はその後もチェッカーまでハイペースで走行を続けて優勝。2位にはレース1も制した37号車フェラーリが入り、澤圭太もドライブするアブソルート・レーシングの8号車ベントレーが3位となった。8号車は、2番手からスタートするも、トラブルの影響もあって一時4番手まで後退。前方のマシンがトラブルで戦線離脱したことから3位まで浮上し、手負いの中でポジションを守り切って表彰台獲得となった。
GTMクラスでは、両レースともにアブソリュート・レーシングの23号車アウディR8 LMSカップが優勝。森啓一/国江仙嗣の日本人コンビが駆る20号車ポルシェ911 GT3カップが2位となっている。なお、このクラスにエントリーしていたDilango Racingの青木拓磨/浦田健組34号車ランボルギーニ・ガイヤルドは、残念ながら今回のレースは欠場。6月26日~27日に開催される第2戦岡山には参戦するとしている。