映画『夏をゆく人々』が、8月22日から東京・神保町の岩波ホールほかで公開される。
昨年の『カンヌ国際映画祭』でグランプリに輝いた同作。1982年生まれの女性監督アリーチェ・ロルヴァケルの長編2作目となり、イタリア中部の養蜂家の家族で生まれ育った監督の半自伝的映画になっている。
あらすじは、イタリア・トスカーナ地方の人里離れた森で養蜂園を営む一家の暮らしが、1人の少年の出現とテレビ番組への出演によって変化していく、というもの。4人姉妹の長女・ジェルソミーナがひと夏を経て少女から大人へと成長する様や、娘の変化に対して敏感になる父の葛藤を、ジェルソミーナの視点から描く。
主人公のジェルソミーナを演じたのは、演技未経験だったというマリア・アレクサンドラ・ルング。母役を監督の実姉で、マルコ・ベロッキオ監督の『眠れる美女』などの出演作で知られるアルバ・ロルヴァケルが演じる。さらに、テレビ番組の司会者役でモニカ・ベルッチも出演している。