ハロルド・プリンス演出による舞台『プリンス・オブ・ブロードウェイ』に、5月10日に宝塚歌劇団を退団したばかりの柚希礼音が出演することがわかった。
2009年に星組のトップスターに就任し、宝塚歌劇団創立100周年公演の『眠らない男・ナポレオン ―愛と栄光の涯に―』ではナポレオン役を演じた柚希。退団後の舞台出演は、『プリンス・オブ・ブロードウェイ』が初となる。
さらに今回の発表とあわせてシュラー・ヘンズリー、ラミン・カリムルー、ナンシー・オペル、ケイリー・アン・ヴォーヒーズが『プリンス・オブ・ブロードウェイ』に出演することもあわせて発表された。柚希は唯一の日本人キャストとして登場するという。
『プリンス・オブ・ブロードウェイ』は演出家兼演劇プロデューサーのハロルド・プリンスが、自らの半生を『トニー賞』を受賞したクリエイティブチームと共に舞台化する新作公演。ニューヨークやロンドンに先駆けて日本で初演を迎える。ハロルドはこれまでに作曲家のアンドリュー・ロイド=ウェバーとタッグを組んで『オペラ座の怪人』『スウィーニー・トッド』『キャバレー』『エビータ』『蜘蛛女のキス』などの作品を世に送り出し、『トニー賞』を21回にわたって受賞している。
■柚希礼音のコメント
いつかエンターテインメントの本場アメリカで舞台に立ちたいと、宝塚音楽学校に入る前、夢見たことがありました。 今回ついにその夢への扉が開く…とワクワクしています。
この夢のようなチャンスをいただけたのは、多くのことを学んだ宝塚歌劇団での16年間があってこそ。この道のりは、私にとって決して遠回りではありませんでした。『オペラ座の怪人』創られたハロルド・プリンス氏をはじめ、ブロードウェイの第一線のクリエイターによる新作で、さらにNY演劇界の主役級の方々とご一緒できるのは身の引き締まる想いです。 今回の舞台は、身に余る高い壁への挑戦となるでしょう。
しかし宝塚で育まれた何物にも代え難い財産―自分をプロデュースする力、そして努力すればどんな高い壁でも乗り越えられる強い意志―を大きな力として胸に刻み、ブロードウェイに向かって羽ばたきます。プリンス氏の演出が、自分も知らない新たな柚希礼音を引き出してくださることでしょう。また、プリンス氏が私に合う素晴らしいダンスナンバーを選んでくださるとも伺っていて、言葉ではとても言い表せないほど心が躍っています。