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レッドブルからのプレッシャーにクビアト動じず

2015年05月20日 17:00  AUTOSPORT web

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2015年バーレーンGP ダニール・クビアト(レッドブル)とヘルムート・マルコ
レッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコがトロロッソの若手ドライバーたちを称賛し、レッドブルのドライバーたちにプレッシャーをかけているが、ダニール・クビアトは自分のポテンシャルを信じていると語った。

 スペインGPでは予選でトロロッソのカルロス・サインツJrが5位、マックス・フェルスタッペンが6位に続き、レッドブル勢はクビアトが8位、ダニエル・リカルドが10位だった。決勝ではリカルドが7位に入ったものの、最終ラップでサインツJrがクビアトの前に出て両者は9位10位という順でフィニッシュした。

 スペインGPでレッドブルよりトロロッソの方が光っていたことについてAuto Motor und Sportから聞かれたマルコは次のように答えた。
「レッドブルのドライバーたちは予選で理想的なタイムを出せなかったが、トロロッソはセクターベストをそろえてうまくまとめることができた。おかしなことに経験の浅いドライバーの方がいい仕事をしたのだ」
「(レース終盤)クビアトは1周2秒失い、サインツに追いつかれた」

 今年のトロロッソのマシンはチーム史上ベストだと思うかと聞かれ、マルコは「それは間違いない。だが若手ドライバーふたりが非常に優れているのも確かだ」と述べている。

 今季のレッドブルはパフォーマンス不足で信頼性のトラブルも多く、ドライバーにとって不利な環境だが、レッドブルは来年にはクビアトの代わりにフェルスタッペンかサインツJr.を起用する可能性があるとの推測も出てきている。


 プレッシャーにさらされているクビアトだが、自分のポテンシャルをいつか証明できるはずだと語った。

「今、挫折感などは一切ない。自分ができる精いっぱいの仕事をしてチームに貢献しようとしている。問題を解決するにはそれしかない」とクビアト。

「自分のポテンシャルは十分分かっている。今の段階ではそれで十分だ。いつかそれを他の人々にも証明できると期待している」

 レッドブルが問題を解決するには時間がかかるとして、モナコで大きな前進が見られるとは考えていないとクビアトは述べている。

「奇跡が起こるとは思わない。突然問題が解決することなんてないんだ。でも一歩一歩前に進む」
「モナコで僕らがどのあたりの位置に来るのか、今の段階では分からない。上位に行けることを願っているが、大きな前進を期待すべきではない。協力し合って、少しずつ努力を積み重ねていくしかない」