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カンヌ映画祭ではハイヒールがマスト?フラットシューズ着用者が入場拒否で波紋広がる

2015年05月20日 16:22  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

カンヌ映画祭レッドカーペットにフラットシューズで登場したInès de la Fressangeのインスタグラム写真
現在開催中のカンヌ国際映画祭で、主催者がフラットシューズを履いた女性ゲストの試写会への入場を拒否したことが議論を呼んでいる。映画祭の関係者は、「ハイヒールの着用を強要するようなドレスコードは設けていない」とのことだが、実際に入場を断られたゲストや目撃情報がSNSに拡散するなど波紋を広げている。

カンヌ祭でフラット靴が禁止?の画像を拡大

 17日に行われたコンペティション出品作品の試写会の会場で、フラットシューズを履いた何人かの女性が入場を拒否された、と米映画誌「スクリーン」が報じた。入場を断られたゲストの中には50代女性もおり、足の状態が悪くフラットシューズを履いていたが「適切な靴」に履き替えて会場に戻ってくるよう告げられたという。歌手エイミー・ワインハウスのドキュメンタリー映画の監督アシフ・カパディア(Asif Kapadia)は「妻にも同じようなことが起きた(最終的には入れたけどね)」とツイッターに投稿、会場でドレスコードのチェックが行われていたことを明かした。 「プラダを着た悪魔」でも有名なイギリス人女優エミリー・ブラント(Emily Blunt)は自身が出演する映画の会見で、この件についてコメントを求められ「みんなフラットシューズを履くべきよ。正直、ハイヒールなんてもう履くべきでないと私は思う。私はコンバースの方が好きよ」と、主催者がゲストにハイヒールの着用を強要したことに関して「とても残念」とコメントした。「テレグラフ」紙のファッションエディターEllie Pithersは、最近では「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のコレクションでもフラットシューズが登場し、カンヌのレッドカーペットでもイネス・ド・ラ・フレサンジュ(Inès de la Fressange)などがフラットシューズを着用していたことに触れ、ファッション性の高いフラットシューズは「もはやトレンド」であることを指摘、今回の件に関して疑問を投げかけた。ツイッターでは「時代にそぐわない悪習」と嫌悪感を示した声が多く上がった。