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岩谷俊和ディレクション新生「トゥー ビー シック」三陽商会が披露 レディシックを追求

2015年05月20日 14:33  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

2015年秋冬コレクション 展示会より Image by: Fashionsnap.com
三陽商会の準基幹事業ブランド「トゥー ビー シック(TO BE CHIC)」が、ドレスキャンプ(DRESSCAMP)のデザイナー岩谷俊和氏をディレクターに迎えて初となる新作コレクションを展示会形式で披露した。テーマは「THE 50s & AMERICAN TOUCH IN NEWYORK CITY」で、岩谷氏が得意とするプリントを多用し、レース使いやモダンなシルエットを取り入れることでクラシカルなエレガンスを表現。アウターを中心に一部高額商品を投入し、新規顧客の獲得も狙う。

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 13年目を迎えたトゥー ビー シックは「永遠のレディススタイル」をブランドテーマに百貨店62店舗と自社オンラインストアで展開されており、今回の2015年秋冬コレクション以降は既存のコンセプトを継承しながら、大人のシックなスタイルを追求。「ブランドとしてシックなレディススタイルを発展させていく中で、岩谷さんがもつエレガンスへの強いこだわりに魅力を感じた」(加地宏彰・企画統括長)ことから新ディレクターに岩谷氏を迎え、現在の環境を活かしながらリフレッシュを図っていくという。
 テーマ作りから生地の選定、トワルの確認まで岩谷氏が携わっている2015年秋冬コレクションは、クラシックなデザインが生まれた1950年代をベースに、新旧が調和するニューヨークのエッセンスを投入。Iラインのシルエットや分量のあるフレアディティールなどが特徴で、ブランド初のコラボレーション企画として、AKIO HIRATAの帽子やアトリエ染花のコサージュアクセサリーを展開する。中心価格帯は維持するが、ラグジュアリー需要の高まりを背景に、スタイリングの幅や客層の間口を広げるため高額商品もポイントで追加。商品はカシミヤのファーコート(19万円)等で、ブランドをグレードアップを図っていく。
 三陽商会は今シーズン末に迫った「バーバリー」ブランドの展開終了を受け、重点ブランドのファッション性向上に努めている。新たな「ブルーレーベル」と「ブラックレーベル」にはクリエイティブディレクターに三原康裕氏を迎え、トゥー ビー シックと同じ2015年秋冬コレクションからスタートを切る。