ホンダの新井康久F1プロジェクト総責任者が、今週末のモナコGPで最も重要となるドライバビリティを最適化するため全力を尽くすと語った。
マクラーレン・ホンダは、第5戦スペインGPでようやくフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンの両者がそろって予選Q2進出を果たしたものの、いまだに入賞には届かずにいる。
しかしスペインGPでトラブルに見舞われたアロンソは、完走していればポイントを獲得できたと述べており、モナコこそマクラーレン・ホンダにとって今季初入賞を果たすチャンスになるとの考えを示している。
新井総責任者は、その目標を達成するにはマシンのドライバビリティがカギになると考え、そのエリアの向上に力を注ぐと述べた。
「モナコのストリートサーキットは低・中速コーナーが連続し、加速と減速を繰り返す、独特のレイアウトです。成功と失敗は紙一重で、それを分けるのはマシンのドライバビリティです」と新井総責任者。
「モナコGPの周回数はシーズン中最多の78周。この全ラップ通してそれぞれのコーナーにマッチするようパワーユニットのドライバビリティを微調整するため、ホンダは全力を尽くします」
マクラーレンのレーシングディレクターであるエリック・ブーリエは、モナコではドライバビリティが重要であると認めると共に、今週末チームは予選を最重視していくと語った。
「モナコのコース特性から考えて、パワーよりもドライバビリティとバランスに重点が置かれる」とブーリエ。
「また、このサーキットではどこよりもトラフィック、セーフティカー、独特の戦略といったものが大きく影響するため、一番の目標は土曜に最大のパフォーマンスを発揮することだ。オーバーテイクが非常に難しいから、予選ポジションがレース結果を決定づけることが多い。だからこそ何よりも予選に力を注ぐことが重要だ」