ダニエル・リカルドは、今年のレッドブルは昨年までと異なりダウンフォースの面でもさほど優れておらず、「どこにも強さがない」と語った。
2010年から2013年まで4年連続でタイトルを獲得したレッドブルは、これまでも直線スピードでは最速ではなかったものの、それをコーナーでの速さで補っていた。
エンジン規則が変わり新パワーユニットが導入された昨年、ルノーにトラブルが多発し、レッドブルは苦戦したが、それでもリカルドは3勝を挙げた。しかし今年は昨年よりも状況が悪化、リカルドはこれまでの5戦で毎戦入賞してはいるものの最高位は6位、レッドブルはランキング4位で、3位のウイリアムズとの差は51ポイントまで広がっている。さらにリカルドもダニール・クビアトもすでに4基目のエンジンを使用しており、5基目に入ればペナルティを受けることになる。
リカルドは、今年はエンジンだけでなくシャシーのパフォーマンスも低く、それがレッドブルの低迷につながっていると示唆した。
「僕らは高速コーナーでも目立って速いわけではない。理想的な状態とはいえないね」とリカルド。
「去年はパワー不足だったが、それを高速コーナーでカバーしていた。でも残念ながら今はアドバンテージを得られる場所がひとつもない」
「(去年は)最強、あるいはそれに近いエリアがいくつかあったけれど、今はどこを見ても強さがないんだ」