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臓器売買と医療倫理を問う連続ドラマ『死の臓器』、主演は小泉孝太郎

2015年05月19日 11:30  CINRA.NET

CINRA.NET

『連続ドラマW 死の臓器』キービジュアル
連続ドラマ『死の臓器』が、7月12日からWOWOWで放送される。

麻野涼の同名小説を原作に、現代医療の倫理を問うサスペンスドラマとなる同作。片方の腎臓が摘出された女性の遺体の発見と、ある医師にかけられた臓器移植手術による「人体実験」容疑が、「臓器売買」疑惑に発展していく様を描く。

女性の遺体を発見するテレビ番組制作会社のディレクター・沼崎恭太役を演じるのは小泉孝太郎。医療倫理の狭間で葛藤する医師・日野誠一郎役を武田鉄矢が演じる。さらに、豊原功補、小西真奈美、小木茂光、川野直輝、新妻聖子、柴俊夫がキャストに名を連ねている。監督は映画『脳内ポイズンベリー』『ストロベリーナイト』『キサラギ』などの佐藤祐市が務める。

佐藤監督は同作について「ドラマWは、いつかやりたいと思っていたので、決まった時は正直大変嬉しく思いました。でも原作を読んで『これは難しい作品だ』と感じました。臓器売買は勿論違法行為ですが、レストア腎移植という存在を初めて知ったからです。グレーゾーンに相当する事象をどうやってエンタテインメントとして構築するのか?これが最大の問題です。作品を創ると言うのはいつでも挑戦だと思っていますが、今回はハードルが高いと感じています」とコメント。

小泉は、「WOWOWのドラマは骨太で見応えあるドラマを作っているということは感じていたので、今のこの30代半ばという年齢から考えても、こういった社会派ドラマをやりたいと感じていました。そして、そういったことをちょうど考えてマネージャーと話していた3日後に、このドラマ出演のお話があり嬉しかったです。あとあと振り返った際に、30半ばでの大きな転機となるような作品にしたいと思います」と意気込みを語っている。

■佐藤祐市監督のコメント
とても難しいテーマを扱うからこそ出来る新しいドラマになれば素敵だなと思います。地上波の連ドラとも映画とも違う、5話のドラマ。
色々な事に挑んで創り上げて行きたいと思っています。

■小泉孝太郎のコメント
今回の作品は本当にヘビーなので、正しいのか悪いのか、全て撮影し終わらないと答えが出ないと思っています。もしかしたら撮影し終わっても答えが出ないかもしれない。それを視聴者の皆さんと答えが出なくても、この「死の臓器」という全5話の中で皆さんがどう向き合ったかという感想を楽しみにしています。今の日本の医療の現状を考えると、サイコロを上から見るのか下から見るのかで数字が違うように、視聴者の皆さんと僕も答えが出ない難しい作品ですが、だからこそ、このドラマの中で僕も皆さんも一緒にこのテーマで向き合える時間を共有できたらなと思っています。自分も撮影が終わった時にどう感じるのか、自分がどう思うのかを楽しみにしたいと思います。