映画『CAROL(原題)』が2016年初春に全国で公開される。
同作は、1952年に『ザ・プライス・オブ・ソルト』のタイトルで出版され、後に『キャロル』に改題されたパトリシア・ハイスミスの小説が原作。1952年のニューヨークを舞台に、離婚訴訟中の人妻・キャロルと、クリスマスシーズンのデパートの玩具売場で働くテレーズとの女性同士の恋や、2人の逃避行の旅を描く。
娘の親権を巡って夫と泥沼の争いをしているキャロルを演じるのは、『ブルージャスミン』で『第86回アカデミー賞』主演女優賞に輝いたケイト・ブランシェット。キャロルを相手に初めて「本物の恋」に落ちるジャーナリスト志望のテレーズを『ドラゴン・タトゥーの女』のルーニー・マーラが演じる。監督は『アイム・ノット・ゼア』『エデンより彼方に』などのトッド・ヘインズが務める。
なお、同作は5月24日まで開催中の『カンヌ国際映画祭』コンペティション部門に正式出品されており、現地時間の5月17日にはブランシェット、マーラ、へインズ監督らがレッドカーペットに登場した。映画祭の公式上映ではスタンディングオベーションが6分間以上続き、ブランシェットは涙ぐむ様子も見せていたという。