ハースF1のボス、ジーン・ハースは、ダニカ・パトリックが新たに有力なスポンサーを見つけることができれば、2016年のドライバー候補から除外しないとの考えを明らかにした。
F1デビューまでちょうど10カ月を迎えているアメリカンチームのハースF1だが、2016年のドライバーラインナップにはいまだ大きな疑問符がついている。チームは、今年後半までいかなる決定もなされないとすでに発表しているが、多くのドライバーが名前を連ねる候補リストにはパトリックの名前も含まれている。
今年33歳を迎えたダニカは、現在アメリカのNASCARスプリント・カップに、ハースが共同オーナーを務めるスチュワート・ハース・レーシングから参戦しているが、今シーズン限りで長年支援を受けていたGoDaddyを失うことが決まっている。
しかしハースは、そのような状況にもかかわらず、「ふさわしいスポンサーが現れれば、どんなことも可能だ」と述べ、次のように続けた。
「ダニカ・パトリックは非常に市場価値がある。幸いにも、GoDaddyに代わるふさわしいスポンサーをみつけるための十分な時間がある」
「彼女は他のドライバーと同じくらいサーキットで多くの注目を集める非常に貴重なドライバーだ」
ただ、今年63歳になるハースは、ダニカをF1に参戦させることは難しいことも認めている。
「夏の中旬まで待って、誰が本当に起用可能かどうかを見極めなければならない」
「明らかにF1マシンは少し独特だ。少しはF1をドライブした経験がないとダメだろう」
「ダニカはNASCARにいるので、F1に参戦するのは非常に難しいが、ただ座って何もしないまますべてを否定することはしたくない。たしかに確立の問題もあるけどね」
「アメリカ人ドライバーをアメリカのF1チームに起用することはたしかに素晴らしい。しかし、それを実現するには多くの面で調整が必要だ」
またハースは、来年の参戦に向けた準備が予定通りに進んでいると述べ、チームの財政も健全であると語っている。
「スポンサーを今すぐ必要とはしていないが、スポンサーがあれば欲しい」
「ただ、我々の目標は、スポンサーがあろうがなかろうがレースをすることだ」
「私たちと提携したいと思う人々はいると思うが、それにはそれなりの対価も必要だ」
「なので、我々はプレミアムブランドのマシンツール、プレミアムブランドのレースチームとして認知されたい」
「安っぽいレーサーになるつもりはない」