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塩分高めの生活にサヨナラ!食品内の塩分を測定するスマートスプーンが便利そう

2015年05月18日 15:01  Techable

Techable

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コンビニで、ファミレスで。気軽にお惣菜を買ったり、外食したりできる便利な時代になった。とはいえ、外食続きになると気になるのが塩分。濃い目の味付けが好きな人は特に注意が必要だ。
・塩分量を測定するスマートスプーン
韓国のSamsung Art and Design Instituteの学生であるJoongu Kim氏は、塩分過多な食生活を見直すために、食べ物の塩分を測定するスマートスプーン「Mr. Sam」をデザインした。

シリコンコーティングされたスプーンは、パッと見ただけだとポップな印象の普通のスプーン。だが、個人の味覚だけではなかなか判別できない塩分量を測定し、データを集約するツールなのである。
・長野の成功事例を参考に開発
Kim氏の母国である韓国は、世界平均から見ても塩分摂取量が多い。氏はこのデバイスの開発にあたり、日本の長野県の事例を参考にしたという。それまで世界でもっとも胃がん罹患率が高かった長野県だが、地元食に含まれる塩分量を見直すことで、世界でも指折りの長寿人口地帯となった。
・イオンセンサー搭載、電位差を計測
この成功事例をお手本として、毎日の食生活や塩分摂取量を見直すために、「Mr. Sam」の開発に着手。デバイスにはイオンセンサーが搭載されており、液体内に含まれる塩の量を計測する。

Kim氏によれば、人工細胞膜が味覚認識のセンサーの役割を果たし、酸味、塩味の電位差を検知する。つまり、塩分は電位差によって算出される。
・専用アプリに随時データを送信
「Mr. Sam」には専用アプリが用意されていて、計測データは随時、“近距離無線通信(NFC)”によって、スマートフォンに送信される。

ユーザーは日々の累計データをチェックして、自分の食生活を見直し、摂取塩分量を調節することができるようになる。
・保険会社や医療施設での活用も
もちろん、個人が健康な生活を送るために用いてもよいし、保険会社が保険料の決定に活用したり、医療施設で患者の健康管理に生かしたり……といった用途も考えられるだろう。毎日のことだからこそ、常に意識したいものである。

Mr. Sam