『NEWシネマ歌舞伎「三人吉三」』が、6月27日から東京・新宿ピカデリー、東銀座の東劇ほか全国で公開される。
HDカメラで撮影した歌舞伎の舞台公演を映画館でデジタル上映する「シネマ歌舞伎」。今年で10周年を迎え、作品のラインナップは20作を超えている。NEWシネマ歌舞伎は、舞台で演出と美術を担当した串田和美が映像監督を務めるシネマ歌舞伎のことで、舞台映像に新たに撮影された映像や編集を加えた作品となる。
今回公開される『三人吉三』は、昨年6月に東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで上演された河竹黙阿弥作の歌舞伎公演。節分の夜に出会った「吉三」という同じ名前を持つ3人の盗賊が、名刀「庚申丸」と百両の金を巡って巻き込まれていく悲劇の連鎖を描く。和尚吉三を中村勘九郎、お嬢吉三を中村七之助、お坊吉三を尾上松也が演じるほか、片岡亀蔵、坂東新悟、中村鶴松、真那胡敬二、大森博史、笈田ヨシ、笹野高史がキャストに名を連ねている。