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嵐は『ワクワク学校』でどんな授業を行なってきた? その内容を予習復習

2015年05月16日 08:21  リアルサウンド

リアルサウンド

『嵐はなぜ史上最強のエンタメ集団になったか』

 嵐が5年連続5回目となるイベント『嵐のワクワク学校』を開催することが決定した。今年は後輩グループのHey! Say! JUMPが生徒役として初参加。日本の四季をテーマに“嵐先生”が授業を行い、日本の伝統文化を学ぶという。6月6~7日に京セラドーム大阪、同27~28日に東京ドームで各会場3回ずつ、計6公演を行う予定だ。嵐とHey! Say! JUMPがツーショットでイベントを行うのは初めてで、松本潤は「そろって何かをするのが初めてなので、興奮しています。平成生まれの彼らが何を感じ何をみんなに伝えるのかを楽しみにしています」と語っている。(参考:中日スポーツ/Hey!Say!JUMPが入学 「ワクワク学校」嵐と初コラボ)


 同イベントは2011年、東日本大震災チャリティーイベントとしてスタート。「日々是気付」をテーマに「電気の大切さとエネルギーについて」などの授業を開講。メンバーによる身体を張った授業が好評を博している。本稿では、これまでの同イベントのトピックを“復習”し、6月の開校に備えたい。


■2011年『ワクワク学校』初開校


 2011年の東日本大震災の影響による電力不足を受けて、東京ドームでのコンサートを中止する代わりに始まった同チャリティーイベント。出演は嵐のメンバー5人のみで、電力を極力使わないことを前提に、バラエティ番組の延長のような形のイベントとなった。ドーム内部の壁面には、嵐のメンバーをヒゲやシワで加工した歴代校長5人の肖像画と、嵐本人たちによって筆文字で書かれた「日々是気付(ひびこれきづき)」のプレート(日=相葉雅樹、々=大野智、是=松本潤、気=櫻井翔、付=二宮和也)が飾られていた。


 授業内容は、メンバーそれぞれが工夫を凝らしたものに。二宮先生は「ドキドキの授業」として、自らの心臓をCTスキャンで公開。心拍数を計るなどして、生徒たちとともに人体への理解を深めた。また、自身のポッコリとしたお腹を披露して、ファンの驚きと笑いを誘う一幕もあった。ほか、松本先生は「ビリビリの授業」として電気をテーマに、相葉先生は「モグモグの授業」としてお肉をテーマに、櫻井先生は「パチパチの授業」として拍手をテーマに、そして大野先生は「モシモシの授業」としてコミュニケーションをテーマに、それぞれユニークな授業を行った。


 イベントの最後には、2010年のNHK『第61回NHK紅白歌合戦』のために制作された「ふるさと」の合唱も行われた。なお、同イベントのグッズ売上げと収益の一部は、東日本大震災の義援金に当てられた。(参考:エキサイトレビュー/嵐が教えてくれた5つの「気付き」とは?「嵐のワクワク学校」イベントレポ)


■2012年は宮城と福島にて無料招待の課外授業も


 2年目の開催となった同イベントは、2011年同様の東京大阪の2会場に加え、6月には宮城、7月には福島にて無料招待での“課外授業”も行われた。1時間目、二宮先生の「カチカチの授業」では、先入観で“カチカチ”になった頭を解き解すためのさまざまな実験が行われ、ほかのメンバー4人がドームを一周するリレーも行った。2時間目、櫻井先生は「ゴクゴクの授業」として、水の大切さについて解説。一回のシャワーでどれほどの水が使われるかを、実際にシャワーのセットを使って検証した。相葉先生は「パクパクの授業」として魚についての授業を、松本先生は「ソモソモの授業」として、各メンバーのソモソモ=生い立ちにについての授業を行い、最後の大野先生は「ゲラゲラの授業」として、みんなを笑わせるために“ゲラゲラダンス”を披露した。


 また、福島公演では松本先生が「そもそもなぜ福島という地名になったのか」など、同地に合わせた授業も行われた。前年同様、最後には「ふるさと」を合唱し、2回目となった同イベントは無事、幕を閉じた。(参考:エキサイトレビュー/今年も開催「嵐のワクワク学校」震災後の新たな試み)


■24万6000人が受講した2013年


 3度目の開校となり、人気イベントとして定着し始めた2013年。受講者は東京ドーム、京セラドーム大阪の公演を合わせて24万6000人となった。1時間目では、二宮先生が「スヤスヤの授業」として睡眠をテーマにした授業を担当。松本が自宅で使用しているのと同型のベッドや布団がステージに用意され、実際にベッドに寝転がる一幕もあった。2時間目では、櫻井先生が「チャリンチャリンの授業」としてお金にまつわる授業を行い、3時間目、相葉先生は定番となった食べ物系授業「パクパクの授業」で、野菜をテーマにした授業を行った。4時間目の松本先生「チクタクの授業」では、時間がテーマとなり、松本が20歳だった2004年1月に“10年後の自分”に宛てた手紙を公開。そこには「アイドルとして日本のトップに立ち、世界に出たい」など、当時の夢が綴られていた。5時間目、大野先生による「ワイワイの授業」では、嵐らしく“仲間”をテーマにした講義が行われた。


 また、東京公演の最後には、櫻井翔が国立競技場公演の日程、全国ツアー開催、アルバムをリリースすることの3点を発表。これまでコンスタントに行っていた行事の発表の場にしたことで、『ワクワク学校』もまた嵐の年間行事となったことを印象付けた。(参考:日刊スポーツ/嵐、5大ドーム+国立競技場ツアーを発表)


■趣向を変え、総合テーマが定められた2014年


 例年、まったくジャンルの異なる5つの物事をテーマに開催されてきた同公演だが、2014年公演では「友情」という総合テーマが設けられた。合宿をイメージしたスタイルで、5人がさまざまな角度から友情について掘り下げてみるという、いわば課外授業のような趣向だ。毎年掲げられていた「日々是気付」というテーマも「日々是友情」に変更された。1時間目は二宮先生が、友達と共同作業をすることの楽しさを力説。アリーナ各所に囲われた羊の群れ計30匹を、二宮以外の4人で追い込むという催しが行われた。2時間目は櫻井先生が「必ず友達ができる会話術」を心理学に基づいて実践し、3時間目は相葉先生とともにお弁当タイム。あらかじめ持参するように告知されていたお弁当を生徒たちも広げ、みんなで食事を取った。4時間目では松本先生が「嵐の友情確認ゲーム」と「生徒からの悩み相談」を行い、5時間目、大野先生は嵐の友情エピソードを披露して合宿を総括。最後にはステージ上でキャンプファイヤーも行われ、課外授業も例年通り楽しく幕を閉じた。(参考:『SODA 2014年 9/1号』)



 東北大震災に向けたチャリティーイベントとして開始し、回を追うごとにさまざまな工夫が凝らされてきた同イベント。今回は「日本の伝統文化」がテーマとなったことで、さらにコンセプチュアルな内容を期待できるほか、Hey! Say! JUMPが参加するというのも見逃せないポイントだ。どんな授業が行われるのか、期待して開校日を待ちたい。(松下博夫)