ニュルブルクリンクで公開されたBMW M6 GT3 BMWモータースポーツは15日、ニュルブルクリンク24時間レースの予選後に行われたパーティ『THE M FESTIVAL 2015』の中で、GT3マーケットに投入する予定の新カスタマーレーシングカー、M6 GT3を初めて公の場で公開した。
世界中でさまざまなスポーツカーレースに活用されているFIA-GT3規定のレーシングカーとして、Z4に代わって2016年から導入される予定の新GT3カーがM6 GT3。すでに2月上旬にディンゴルフィンにあるBMWのテストトラックでシェイクダウンされ、その後スペインでもテストを行ったとBMWからは発表されていたが、その間一般の目に触れる場所で公開されることはなかった。
そんなM6 GT3が、BMW Z4 GT3のポールポジション獲得に沸いたニュルブルクリンク24時間の予選日の後に初めて公開された。予選後、サーキット内の仮設ホスピタリティで開催されたパーティ『THE M FESTIVAL 2015』は関係者やVIP、一部のメディアのみが訪れる会となったが、このステージ上に、M6 GT3が展示されていたのだ。
この日展示されたマシンは、テスト時と同様全体にダミー模様が施されていたが、そのディテールを間近で見ることができた。Z4よりも大柄なM6というベースマシンということもあり、フェンダーの張り出し等は控えめな印象を受けるが、それでもニッサンGT-RニスモGT3やベントレー・コンチネンタルGT3等と同様に、迫力のフォルムを備えている。
まだ開発中であるため、ディテールはここから変わると言われているが、ドライブしたヨルグ・ミューラーによれば、ロングホイールベースにより安定したコーナリングをみせるほか、4.4リッターV8ツインターボエンジンにより、非常にトルクフルだという。
ただ、このM6 GT3についてはまだ具体的な販売時期等はアナウンスされず。日本でもスーパーGT300クラスでのデビューが予定されているだけに、非常に楽しみな1台と言える。