ニュルブルクリンク24時間耐久レースは15日、トップ30クオリファイが行われ、アウグスト・ファーフスがドライブしたBMWスポーツトロフィー・チームマルクVDSのBMW Z4 GT3がポールポジションを獲得。BMW勢がトップ4のうち3台を占めた。
いよいよニュルブルクリンク24時間のグリッドを決するトップ30予選が現地時間の17時10分からスタートした。早朝のニュルブルクリンクこそ雨上がりで非常に寒かったものの、WTCCのプラクティス2の後から晴天が見え始め、メインストレートに1列に並んだマシンたちが等間隔でアタックに向かっていく頃には、ニュルブルクリンク上空は抜けるような青空に包まれていた。
VLN1や予選レース、そして予選を通じて選出された30台のマシンはほとんどがGT3カーだが、SP-Xクラスから9号車スクデリア・キャメロン・グリッケンハウスのSCG003Cが、SP-PROクラスからはTOYOTA GAZOO RacingのレクサスLFA Code Xと、マンタイのポルシェ911 GT3 RSRが出走。また、SP7クラスのポルシェカップカーが2台進出しており、この5台がGT3カーたちの中でどんなポジションにつけるのかが注目された。
そんな中、まずは1周を終えてアウグスト・ファーフスがドライブしたマルクVDSの26号車BMW Z4 GT3が8分17秒394というタイムをマークし、それをターゲットに各車がアタックをしていく。
ラップが重ねられるごとに続々とタイムが縮められていくが、結局最初にファーフスがマークしたタイムを破るドライバーは現れず、26号車が見事2015年のポールポジションを獲得することに。2番手にはブラック・ファルコンの2号車メルセデスベンツSLS AMG GT3がつけたが、0.947秒及ばず。3番手~4番手にはBMWスポーツトロフィー・チームシューベルトの20号車、19号車がつけ、勝利奪還を狙うBMW勢がトップ4のうち3台を占める結果となった。
新R8 LMSを投入しているアウディ勢の最上位は、WRTの29号車による5番手という結果に。8番手に84号車ベントレー・コンチネンタルGT3がつけたものの、2番手、8番手以外トップ10はすべてBMWとアウディという結果となり、2強対決の様相を匂わせるグリッドとなった。
GT3カー以外の最上位となったのは、SP-PROクラス首位となったマンタイの10号車ポルシェ。石浦宏明がアタックを担った53号車レクサスLFA Code Xは、ポルシェに対して0.076秒及ばずクラス2番手という結果となった。この2台はレースでも拮抗した争いをみせることになりそうだ。
注目のニュルブルクリンク24時間耐久レースの決勝レースは、現地時間で16日の13時45分にスタート進行が始まり、16時に戦いの火ぶたが切られる。日本ではJ SPORTSで15時間に渡って放送が行われる予定だ。