24日に決勝レースを迎える第99回インディアナポリス500マイルレース。14日に行われたプラクティス4日目は、サイモン・ペジナウ(チーム・ペンスキー)が228.793mph(39秒3369)でトップに立った。佐藤琢磨(AJフォイト)は、17番手のスピードを記録している。
週末の予選に向けて、プラクティス4日目も積極的に各車は走行を重ねている。前日、エリオ・カストロネベスが宙を舞うクラッシュを喫したが、この日もジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)が宙を舞い、裏向きで地面に接触する大クラッシュを喫した。
バランスを崩し壁にヒットしたニューガーデンは、裏側を向き地面に接触した。
「まだ何とも言えないが、ターン1をかなり速く通過し、僕を驚かせたんだ。すべて大丈夫だったのは幸運だったよね。ダラーラは良く持ちこたえてくれた。どんなダメージを受けているのかを確認し、今後を進めていきたいね」とニューガーデン。
この日トップに立ったペジナウは、「今日はいい一日だったね。予選に向けてマシンを理解することに集中しているよ。ペンスキーの準備はとてもいいね。最後には集団走行ができたのも良かった」とコメント。
102周とこの日いちばん走行を重ねたはカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)が2番手に入った。
「今日の僕たちは集団走行とチームメイトとのロングランをメインに走行していた。とても快適に感じていて、本当にハッピーだよ。去年以上にコンペティティブに感じている。明日は、予選に向けてセッティングを進めていく予定だ」とコメント。
3番手には、セージ・カラム、4番手にスコット・ディクソン、5番手にトニー・カナーンとチップ・ガナッシ勢が続いている。
58周を走行した佐藤琢磨は17番手。前日のクラッシュによりTカーで走行のエリオ・カストロネベスは18番手だった。
「僕たちは昨日から予選とレースセットアップ両方を開発しています。予選シミュレーションとトラフィック走行両方をこなすことができましたし、進歩もしています。まだできていない仕事もありますが、いいレベルに来ていますし、明日のファストフライデーもプロダクティブな一日にしたいですね。エクストラブーストを楽しみにしていますし、明日は大幅にスピードアップするでしょうね」と琢磨はコメント。
またプラクティス4日目は、デイル・コイン・レーシングの19号車をトリスタン・ボーティエがドライブ。彼は、週末にスポーツカーレースに参戦するジェームズ・デイビソンの代わりに予選を走行し、レースでは再びデイビソンにバトンを渡す予定となっている。