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新入社員が顔面蒼白! 取引先でお茶を飲んだら「相手の条件を全部飲む」という意味?

2015年05月15日 11:40  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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これからの季節、暑い外回りの途中で冷たい飲み物が出されたら嬉しいと感じるビジネスパーソンも多いだろう。しかし中には、出されたものを飲むと商談に影響が出ると考え、安易に手をつけるべきではないとする人もいるようだ。

5月12日、2ちゃんねるに「【悲報】新入社員、取引先で出されたお茶を飲む」とのスレッドが立った。スレ主が新入社員を取引先に連れていったところ、出されたお茶を飲んでしまった。その会社を出た後に、新人に「お茶を飲む」意味について告げたところ、青ざめてしまったということだ。

お茶を出す側の意見は「飲んでもらった方が気分いい」

スレ主が新人に何と告げたのか明確に書かれていないが、他のユーザーによると、出されたお茶を飲むことは「相手の条件を全部飲む」という意味になるという。したがって普通は、商談の進み具合を見計らってお茶を飲まなければならないというわけだ。

これは一般的な営業の流儀なのか、それとも特定の業界での特殊なマナーなのかは分からないが、多くのユーザーから「めんどくせぇ」「こんな古臭い事いってる馬鹿ってまだいるの?」などと厳しい批判があがった。

お茶を出す側の意見として、「飲んでもらった方が気分いい」という意見も出た。せっかく出したものを残されたら、無駄なことをしたという気持ちになってしまう。茶器などを片付けるときも、飲み終えていた方が重ねられるなど都合がよい。

「お茶汲みやってる身だけど、やっぱ飲んで貰った方が気分いいよ。別に特別な淹れ方してるわけじゃないけどさ、なみなみ残ったのを流しに捨てる瞬間はとても虚しい気持ちになる」

お茶をいただく側からも、先輩や上司から「出してもらったものはいただくことこそがマナー」と教わったという人もいる。

「俺は逆に上司に『退出する時に出してもらったお茶やコーヒーが残っている場合にはできるだけ飲むのがマナー』と教わったけど…」
「私の業界では用意してもらったのに手をつけないのは失礼にあたる。お菓子は食べられなくても『後でいただきます』とありがたく収める。色んな作法があるのね」

先輩や上司を差し置いて飲んだのが問題なのか

マイナビキャリアの記事にコメントしているマナーの専門家、尾川和世さんの見解によると、一般的なビジネスマナーでは訪問先で出されたお茶は「当然いただくもの」ということになっているようだ。

「基本的には温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちにいただくのが、おもてなしを受ける側のマナーです。相手が『どうぞ』と声をかけてくれたら、とりあえずひと口飲むと、あとがスムーズだと思います」

相手が声を掛けてくれなかった場合は「いただきます」といって飲めばいい。ただし上司が手をつけなかった場合には「ご自分もお茶を飲まれない方が無難だと思います」とのこと。

前述のスレッドの場合も、先輩や上司を差し置いて新人がお茶を飲み干してしまったので、いたずら心を起こしてウソを言って驚かせただけなのではないか。

ある人の書き込みによると、リクルートの社員は「勧められたら、飲みたくなくても飲む。飲みたかったら勧められなくても一声かけて飲む。帰り際には勧められなくても完全に飲み干す」のをマナーにしているという。このあたりが標準なのかもしれない。

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