トップへ

V6三宅、キスマイ宮田に続き、A.B.C-Z戸塚らも…ジャニーズに“暴露キャラ”増えている理由

2015年05月15日 10:51  リアルサウンド

リアルサウンド

『アウト×デラックス』公式ホームページ

 A.B.C-Zの戸塚祥太が『アウト×デラックス』(フジテレビ)の5月14日放送回に出演、その奇行ぶりが明かされ、話題を呼んでいる。


 同番組は、矢部浩之(ナインティナイン)とマツコ・デラックスが司会となり、世間的に型破りである“アウトな人”を紹介するというトークバラエティ番組で、2013年10月には“ジャニーズのアウトな人”としてV6の三宅健が登場。同じグループのメンバーである岡田准一への嫉妬心を赤裸々に語るなどして、大きな反響を呼んだ。先週5月7日の放送回では、ジャニーズから2人目の出演者となる塚田僚一が、プライベートでライブに通うほどハロー!プロジェクトのアイドルグループ・℃-uteのファンであることを語ったほか、「お酒を飲むと性欲が高くなる」ことを告白。ジャニーズアイドルらしからぬ発言の数々に、司会のふたりも驚きを隠せないようだった。


参考:V6、最新シングルから見えた20周年への意気込み 随所に“大人ファン”への心づかいも


 昨夜5月14日放送の同番組では、塚田とともに同グループのメンバーである戸塚祥太が参加。先住民の格好でライブに登場し、「母なる大地と空とユニバースとかに祈った」エピソードなど、常人の理解を越えた行動について紹介された。ジャニーズファンの間では、戸塚のエピソードにはさらに過激なものが多数あることから、物足りなさを指摘する声も目立ったが、一般視聴者には強い印象を残したのではないだろうか。


 ジャニーズでは最近、ほかにもSMAPの稲垣吾郎が『ヒロくん』と呼ぶ半同居人をTV上で紹介したり、Kis-My-Ft2の宮田俊哉が自らのオタク趣味を堂々と公開するなど、一般的なジャニーズのイメージからはかけ離れた私生活や行動を明かし、注目を集めるケースが増えている。いったいそこにはどんなメリットがあるのか。ジャニーズの動向に詳しい芸能ライターの佐藤結衣氏は、次のように語る。


「塚田さんや戸塚さんがかなり風変わりな人物であることは、ファンには周知の事実でしたが、地上波でそのことをさらけ出すとは思わなかったので、少々驚きました。塚田さんにいたっては、好きなアイドルのイベントに行っていたために自分の打ち合わせに遅刻したエピソードなども披露していて、内心ヒヤヒヤもしました。しかし多くの男性には親近感を抱かせたでしょうし、もともとファンの人はそういったところも含めて彼を慕っているので、とくにマイナスにはならないのかもしれません。それよりも『ジャニーズなのにこんな変なひとがいるんだ!』というインパクトの方がすごくて、結果的にA.B.C-Zに注目が集まったのでは」


 また、塚田や戸塚のような際立ったキャラクターは、いまやアイドルにとって重要な資質のひとつになりつつあると、同氏は続ける。


「一昔前までアイドルといえば、お洒落でかっこよくて性格も良くて、多くの人が憧れてやまない高嶺の花というイメージだったと思いますが、いまやアイドル界は競争も激しくなり、ただかっこいいだけ、かわいいだけではなかなか突出できなくなっているのだと思います。それは男性アイドルも女性アイドルもいっしょで、たとえばAKB48の指原莉乃さんはコメディリリーフ的な役割を担っていますが、だからこそ彼女は人気があるし、幅広い分野で活躍できているのでしょう。かつてメディアによって作られたアイドル像を壊して、本音をさらけ出すというのは、多くの人々が予定調和ではない刺激的なエンターテイメントを求めている昨今において、知名度を獲得するのにとくに有効な手段として機能しているといえるのではないでしょうか」


 ジャニーズアイドルのイメージをあえて崩すことによって、改めて注目を集めたA.B.C-Zが今後、さらに多くのバラエティ番組などで活躍する日も近いのかもしれない。そしてその時は、ふたりのさらなる奇人ぶりが明かされるのではないだろうか。(松下博夫)