14日、F1ストラテジーグループ会合が開催され、さまざまな規則変更に関して協議がなされた。この結果、いくつかのコスト制限案が却下され、カスタマーカー導入の可能性を検討していくことが決まったようだ。
ロンドンのビギンヒルで開催された今回の会合では、今後の方向性を決める上で大事な議題がいくつも提示され、F1にとって重要な転機になる場とも言われていた。
議題のひとつはコスト削減であり、風洞を禁止してCFDを活用するという提案がなされ、また財政難に苦しむチームはエンジンマニュファクチャラーに対する料金システムの見直し、分配金の増額を求めていた。
しかし木曜のF1ストラテジーグループ会合において、こういったアイデアは退けられ、代わりにカスタマーカー導入の可能性を検討する方向に進んだようだ。
商業面のボスであるバーニー・エクレストン、FIA会長ジャン・トッド、フェラーリ、メルセデス、マクラーレン、レッドブル、ウイリアムズ、フォース・インディアのチーム代表が会合に出席し、協議を行った。
結論については現段階では正式な発表はなされていないが、英AUTOSPORTの情報によると、カスタマーカーの導入に関しコストと実現の可能性をフェラーリ、メルセデス、レッドブル、マクラーレンが今後評価することになったということだ。
しかしカスタマーカー導入は多数のチームの独立性を損なうことになるとして、今後激しい論争が行われることになりそうだ。
F1カスタマーカーに関する提案は昨年もストラテジーグループで議題に上ったが、当時は結局却下された。
一方、今季5基目のエンジン使用を認めるという提案については予想どおり否決されたようだ。現在のレギュレーションでは、マシン1台が使用できるエンジンはシーズン中4基に制限され、これを超えるとペナルティが科される。
14日の会合の内容については、金曜にもFIAから正式な発表がなされる見込みだ。