ホンダの新井康久F1プロジェクト総責任者が、今シーズン中のトークン(開発点数)の使用プランについて語った。どの部分に使うのが効率的であるか理解しつつあるということだ。
現在のF1レギュレーションでは、パワーユニットの開発は“トークン”の数で制限されており、今年に関してはシーズン中にこれを使用することが許可されている。
各エンジンマニュファクチャラーがシーズン中の開発のために残したトークンはメルセデスは7、フェラーリは10、ルノーは12であり、今年から参戦したホンダはその平均の9を使うことが可能となっている。
第5戦終了時点でまだトークンを使用していないホンダだが、どの部分にこれを使用すれば効率的なのか見えてきたと新井総責任者は述べた。
「トークンを使うプラン、つまりどのエリアにいつ使うかは、まだ完全には決定していません」と新井総責任者が述べたとF1iが伝えた。
「最も効率的なエリアがどこなのかはすでに確認し準備しています。どのレースにどれだけトークンを使用するのか計画を立てています」
トークンを使って具体的にどのエリアを向上させる必要があると思うかという質問に対して「燃焼であり、MGU-KとMGU-Hです。燃焼とエネルギー回生は非常に重要だからです」と新井氏は答えた。
「燃焼のコンセプト、ターボチャージャー、カムシャフトといったものを変えるかもしれません。最も効率的なエリアについては確認しつつあります。他のパワーユニットサプライヤーは燃焼特性を向上させることを常に考えていると思うので、我々も燃焼コンセプトを変える必要があります」
「研究開発部門ではより大きな馬力を活用できるような新しい燃料コンセプトを毎日考え、評価し、試しています」