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ニュルブルクリンク24時間:雨の予選1回目はアウディ1号車が首位。スバル快走

2015年05月15日 07:30  AUTOSPORT web

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ニュルブルクリンク24時間:予選1回目首位となった1号車アウディR8 LMS
第43回ニュルブルクリンク24時間耐久レースは14日、19時25分から23時25分までの4時間に渡って予選1回目が行われ、クリストファー・ハーゼ/クリスチャン・マメロウ/レネ・ラスト/マーカス・ウィンケルホック組1号車アウディR8 LMSがトップタイムをマークした。

 17時45分まで行われたフリープラクティスに続き行われたニュルブルクリンク24時間の予選1回目。ただ、フリープラクティスのチェッカー間際に降り出した雨はコース全域で強さを増し、予選1回目の走行開始時には、コンディションは完全にウエットに。少しずつ暗くなり始める状況の中で、各車フルウエットでの走行を強いられた。

 そんな中でコース上の各所では、ウエット路面にステアリングをとられスライドするマシンが多く見られたほか、スピンやクラッシュも多発。ただ赤旗は発生しないままセッションは進んでいく。このウエットの状況の中では、SP9=GT3、SP-Xのマシンたちに続き、AWDのポテンシャルを発揮したSTIの114号車スバルWRX STIが素晴らしい速さを披露。総合でも20番手前後までつけてみせる。

 ただ、すっかり夜のとばりが降りた頃には雨が上がり、続々とタイムが向上。セッション途中まではアウディ勢、BMW勢が上位を占めていたが、他のマシンもタイムを上げていく。ただ、最終的にトップタイムをマークしたのは、連覇を目指し必勝体制を敷くアウディ。フェニックスの1号車アウディがトップタイムをマークし、走行1日目を終えることとなった。

 2番手につけたのは、チェッカー間際にタイムを上げたマキシム・マルタン/ルーカス・ルーア/マーカス・パルタラ/リチャード・ウェストブルック組BMWスポーツトロフィー・チームマルクVDSの25号車BMW Z4 GT3。3~4番手にはWRTの29号車、28号車アウディR8 LMSがつけ、新型のアウディ勢が上位に食い込んだ。

 ニッサンGT-RニスモGT3勢では、シュルツ・モータースポーツの21号車が13番手。ニッサンGTアカデミー・チームRJNの35号車は、22番手につけるタイムをマークしたが、走行中のペナルティでタイム抹消という情報もあり、詳細はまだ不明だ。

 114号車スバルWRX STIは、路面が乾くにつれてポジションを落としたものの、それでもSP3Tクラスでは圧倒的なトップタイムをマークし、総合35番手につけた。同クラスに参戦するTOYOTA GAZOO Racingの187号車レクサスRCは、総合109番手でセッションを終えた。53号車レクサスLFA Code Xは、ウエット路面に苦戦したかクラス3番手、総合61番手で予選1回目を終えている。

 金曜日は前後にWTCCのプラクティスを挟みながら、現地時間9時30分から予選2回目のセッションが行われ、17時10分からのトップ30クオリファイでグリッドが決することになる。