第43回ニュルブルクリンク24時間は14日、走行開始となるフリープラクティスが行われ、ドミニク・バウマン/クラウティア・ヒュルトゲン/イェンス・クリングマン/マルティン・トムジク組20号車BMW Z4 GT3がトップタイムをマークした。
今季も160台ものエントリーを集め、走行初日となった14日から多くのファンがコースサイドにテントを貼り盛況となった2015年のニュルブルクリンク24時間耐久レース。15時45分から1時間の予定でスタートしたフリープラクティスでは、そばをマシンが通ると、さっそくコースサイドのファンから歓声が上がった。
VLN1で発生した事故の影響もあり、速度制限が数カ所で設けられている今季のニュル24時間だが、それでもノルドシュライフェを走るGT3カーをはじめとしたレーシングカーの迫力は健在。特にニュル24時間初登場となるベントレー・コンチネンタルGT3や、新アウディR8 LMSは強烈な迫力をコーナーでみせた。
走行開始時点では曇天模様だったニュルブルクリンクだが、チェッカー間際というところでコース各所で大粒の雨が降り出すことに。そのためコースはドライから少しずつウエットに転じ、チェッカー直前は多くのチームが走行を見合わせることとなった。
このフリープラクティスでは、シューベルトの20号車BMW Z4 GT3が8分29秒079でトップタイムをマーク。WRTの29号車アウディR8 LMSが2番手に、BMWスポーツトロフィー・チームマルクVDSの26号車Z4が3番手につけた。4番手にはブラック・ファルコンの2号車メルセデスベンツSLS AMG GT3が、5番手にはファルケン・モータースポーツの44号車ポルシェ911 GT3Rが続いた。
今季はGT3の台数も多く、上位はほとんどがGT3カーとなったが、その中で11番手につけたのはスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスの9号車SCG003C。映画監督でカーコレクターのジム・グリッケンハウスが中心となって作り上げたSCG003Cはまるでプロトタイプカーのようなスタイルをもっており、HPD製V6ツインターボエンジンを積み2台体制でSP-Xクラスにエントリーしている。
日本勢では、ニッサンGTアカデミー・チームRJNの35号車ニッサンGT-RニスモGT3が4周を周回し27番手。STIの114号車スバルWRX STIがSP3Tクラス首位となる総合46番手につけた。TOYOTA GAZOO RacingのレクサスLFA Code Xは総合63番手、187号車レクサスRCは総合70番手でフリープラクティスを終えている。