F1の規則変更に関する協議が木曜のF1ストラテジーグループ会合で行われる。今年5基目のエンジンを使用することを許可するかどうかという問題や、来季以降のエンジン変更についても議題として取り上げられる予定だ。
ビギンヒルにおいて行われる会合は、フォース・インディアの副代表ボブ・ファーンリーによれば「重要な転機となる会合」になると考えられている。
今回の会合の重要性は、通常は訪れることはない、F1の主要株主CVCキャピタル・パートナーズの共同チェアマン、ドナルド・マッケンジーがオブザーバーとして参加することでも明らかだ。
投票権はFIAとFOMがそれぞれ6票、代表6チーム(フェラーリ、メルセデス、マクラーレン、レッドブル、ウイリアムズ、フォース・インディア)がそれぞれ1票ずつを有する。つまりジャン・トッドとバーニー・エクレストンが協力すれば、チーム全体の票数を超えることができる。
この会合を前にした水曜、エクレストンはトッドと話をしたことを認めている。ふたりは事態を膠着させることなく進行させ次回のF1コミッションにいくつかの提案を送るために協力する可能性があるとみられる。
今回の議題のひとつは、今シーズン、マシン1台につき使用できるパワーユニット数を4基から5基に増やすという提案だが、これについては否決される見込みだ。
4基を超えるとドライバーがグリッドペナルティなどを受ける今の規則を緩和しようという提案がここ数週間検討され、いったんは合意に至ったものの、コストの問題から多数のチームが反対に回ったと言われている。
他には風洞の禁止についても協議される予定。目的はコスト削減であり、これが否決されれば、小規模チームがエンジンの料金体系の変更や分配金増加について提案することになるかもしれない。
さらに将来の1000bhpエンジンやリヤタイヤ幅の拡大についても話し合いがなされる予定だ。