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人工知能搭載ファッションアプリ「SENSY」が1.4億円調達 年内にBtoB事業を本格スタート

2015年05月14日 13:52  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

SENSY ウェブサイトトップページより
人工知能を用いたファッションスタイリストアプリ「センシー(SENSY)」を展開するカラフル・ボードが、ACAが運営するファンドなどから総額1億4,000万円を調達した。エンジニア採用に資金を充て、アプリの機能拡充や年内に本格始動を予定しているBtoB事業をはじめ、他の人工知能との情報共有、ファッション以外の分野への進出、東南アジアを中心とする海外展開を推進していく。

人工知能×ファッションアプリSENSY資金調達の画像を拡大

 人工知能を搭載したファッションセンス学習人工知能AIロボットアプリ「SENSY」は2014年11月にリリースされ、ダウンロード数は3万件を突破。ユーザーが服の好みを分類していくことで、人工知能が個人の感性を学習し、専属のスタイリストのように好きなモノを世界中のECサイトから集めてくれるほか、ユーザーの感性の移り変わりやトレンドも自ら学習して進化していく。モデルやタレント、スタイリストの人工知能も公開されており、その感性に沿って商品を選ぶことも可能。国内最大級の2465ブランドと提携しているという(2015年4月時点)。
 アプリに使われている人工知能は、慶應義塾大学や千葉大学と共同開発したもので、今後はセレクトショップなどの自社ECサイトに埋め込み、ニーズヒアリング型の接客や来訪者セグメント情報と連携した商品提案を計画。実店舗ではタブレット端末を用いた接客サービスの実証実験を行っており、年内から本格的な導入をスタートさせ、接客から学習したことはマーチャンダイジングやマーケティングに役立てられる。アプリ内の提案機能も、現在の単品型からコーディネート型に進化させる計画で、カラフル・ボードの渡辺祐樹CEOは「ここがファッション分野での最終目標」という。アプリは来年3月までに30万ダウンロードを見込む。
 将来的にはファッション以外にもライフスタイル全般に拡大することを目指しており、年内には音楽とグルメのジャンルで新規ビジネスを開始する方針。積極的に進めている海外展開は、米Amazon傘下のショップポップ・ドットコムや伊YOOXグループと提携しているが、今後はアジア展開に強みをもつACAと連携していきながら、韓国や台湾、東南アジアを中心に事業を広げていく。
■SENSY