オノ・ヨーコは、1971年に展覧会「one woman show」がMoMAで開催される旨を新聞で告知し、架空の展覧会に客を呼びこむ非公式の「自作自演」パフォーマンスを披露し、話題を呼んだ。44年が経った今年、同美術館で初の公式展覧会の開催となる。会場では1960年から71年のオノの初期のインスタレーション、パフォーマンス、音声、映像作品など約125点を展示。NYタイムズ紙によると、最初の段階でオノは過去の作品を展示することに好意的ではなかったが、キュレーターの『素晴らしい感性』を信頼し、開催を承諾した、と報じている。
また、MoMAのチーフキュレーターで本展の企画にも携わったKlaus Biesenbachは「オノは60年代を代表する革新的で影響力があるアーティストだ。今も精力的に活動をしており、少なくとも実年齢より20歳は若く見えるね」と現在82歳のアーティストを称えた。展覧会では代表作で、オーディエンスがステージ上に腰掛けたオノの着衣をはさみで切っていくパフォーマンス「カット・ピース(Cut Piece)」や夫のジョン・レノンと行った平和活動のパフォーマンス「ベッド・イン(Bed In)」などを展示する。会期中には、トークセッションやレクチャーなどアーティストに関する様々なプログラムも開催予定。
■ Yoko Ono: One Woman Show, 1960–1971会期:2015年5月17日~9月7日場所:The Museum of Modern Art Exhibition Gallery, sixth floor 11 West 53 Street, New York, NY 10019-5497