マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、スペインGPでジェンソン・バトンが直面した問題は今後に影響するような深刻なものではないとの見解を述べた。
バトンはスペインGP決勝でマシンのリヤが非常に不安定で「最初の30周は僕の人生の中で最も恐ろしい思いをした30周だった」と述べ、このままでは今年マクラーレン・ホンダはノーポイントに終わるだろうとも発言した。
レース中に設定を変え、新品タイヤに交換したことで状況は少し改善したというが、バトンはウイナーから1周遅れの16位という結果に終わった。
ブーリエはこれはマシンの根本的な問題ではなく、コンディションやセットアップによるもので、今後再発することはないとの見方を示している。
「これまでの4戦ではマシンは乗りやすかった」とブーリエ。
「1回のレースでひとつ問題があったからといって、今後問題が起こるとは限らない」
「(スペインでは)ほとんどのチームがリヤのグリップ不足に不満を訴えていた。我々のマシンも同じだった」
「私は彼のマシン調整についての情報をすべて知っているわけではないが、何かよくないことがあったのだとしてもそれは今回限りだと思う」
グランプリ後のバルセロナテストでマクラーレン・ホンダMP4-30に初めて乗ったテストドライバーのオリバー・ターベイは、「リヤが少しナーバスだった」と認めたが、今年のマシンは今までより乗りやすくなったとも述べている。