バルセロナテスト初日走行を担当したマクラーレンのテストドライバー、オリバー・ターベイは、チームは正しい方向に進んでいると感じると述べた。
今年初のシーズン中テストがスペインGP後の火曜と水曜にバルセロナで開催されている。マクラーレンは初日はシミュレーターの経験が豊富なターベイを走らせ、2日目にはレースドライバーのジェンソン・バトンを起用する予定だ。
レーシングディレクターのエリック・ブーリエは、今回のテストで大量の新コンポーネントを試すと述べていた。
初日を担当し、初めてMP4-30に乗ったターベイは、新しいパワーユニットサプライヤーのホンダと組むにあたってマクラーレンが選んだ新しい方向性は長期的に見ていい結果を生み出すだろうとの感想を述べた。
「この数年、(チームの)フィロソフィーはほぼ変わっていなかった。今年の新しい方向性はいいものだと感じる」とターベイ。
「マシンがよりドライブしやすくなっている。長期的に見ていい方向性だ」
「このコンセプトを進化させるのには時間がかかる。でも絶対にこのパッケージにはまだまだ大きなポテンシャルがあると思う」
「今は試してみる要素が多く、とてもわくわくする。開発の面でエキサイティングな一年だ」
初日のターベイの仕事はシミュレーターと実際のマシンとの相関精度を評価することだった。
「午前中の数周で判断すると問題なさそうだった」
「どこに違いがあるのかを見つけ、相関精度を向上させようとしている」
「エアロ面を大きく変えているから、シミュレーターでも実際コース上で走っても、マシンの性格が変わったと感じる。こういう変化を見て感じるのは興味深い」
バトンはスペインGP決勝中にリヤが安定せず、キャリアの中で最も恐ろしい思いをしたと不満を述べており、ターベイも「リヤが少しナーバス」だと認めた。
「彼は決勝中にとても苦労した。彼のコメントを読んだ時、『このコースは開発作業に向いていないのかもしれない』と思った」とターベイは笑った。
「最初の2時間で空力のテストを始めたが、いくつかセンサーの問題が発生したために、残念ながらそのプログラムを切り上げなければならなかった。それでも貴重なデータを集めることができた」
「その後も空力のテストをしてリヤウイングをチェックし、いくつかの選択肢を試した」
「今後のグランプリのための作業を行い、カナダ仕様のリヤウイングをテストした。ひたすらデータを集め、一貫したラップを走るよう心がけ、毎周DRSは使わなかった」
ターベイは12日、66周を走行、1分28秒542でタイムは9人中最下位だった。