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ロズベルグが貫禄のトップ。マクラーレン・ホンダは最下位/F1バルセロナテスト1日目

2015年05月13日 06:20  AUTOSPORT web

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ライバルを2秒以上も上回ったスペインGPの覇者ニコ・ロズベルグ(メルセデス)
今年最初のF1インシーズンテストが12日(現地時間)、スペインGP明けのカタルニア・サーキットで幕を開け、初日はメルセデスAMGのニコ・ロズベルグが総合トップタイムをマークした。

 スペインGPを終えた各チームは引き続きバルセロナに留まり、火曜日から2日間の日程で始まった今年初のインシーズンテストに合流。舞台はレースウイーク同様の快晴に恵まれたカタルニアとなったが、この日は若手ドライバーを2日間起用する決まりから、4名の若手がレギュラードライバーに混じって走行。なお、マノー・マルシャは不参加を表明している。

 初日トップはメルセデスのロズベルグ。午前中に記録した1分24秒374のベストタイムはこの日走ったライバルたちを2秒以上も引き離すものとなった。彼はピレリのタイヤテストも行うなか、新パーツの評価作業に加えて、3連覇が懸かる次戦モナコGP用のセットアップも試し、2レース分以上となる146周を走破した。

 2番手は98周を重ねたザウバーのマーカス・エリクソン。続く3番手にはフェラーリSF15-Tを初めてドライブしたラファエル・マルチェッロが入った。ザウバーのリザーブドライバーを務める跳ね馬の若手は、先のスペインGPに持ち込まれた新しい空力パッケージをまとって更なるデータ収集を実施。彼は2日目にエリクソンのマシンを引き継ぐことになっている。

 4番手につけたレッドブルのダニール・クビアトは午前中こそ20周に留まったが、午後は大きく挽回してトータル101周と大台にのせた。一方、他のチーム同様、モナコ用のセットアップなど多くのプログラムをこなしたロータスのパストール・マルドナドは、午後のセッションで燃料システムに起因するパワーロスの問題が発生したため、予防措置として燃料ステムの交換を実施。結局、午後は7周しか走れず合計周回数は60周に留まっている。

 パスカル・ウェーレインの体調不良で急遽2日目担当のニック・イエロリーを召集したフォース・インディアが5番手につけた。イエロリーは急な登板だったにも関わらずテストデビューの一日で109周を走行。回復に努めたウェーレインは2日目にメルセデスを走らせる予定だ。
 トロロッソはレッドブル傘下のGP2ドライバー、ピエール・ガスリーが131周を走破。8番手のウイリアムズはフェリペ・マッサが54周と少なめの周回で切り上げているが、チームは予定のプログラムを滞りなく完了。午前中に空力作業に取り組んだマッサはFW37の弱点になっているデグラデーションの対策でも成果をあげている。

 最下位はマクラーレン・ホンダ。初日を担当したオリバー・ターベイは午前中に空力の相関作業に集中したが、途中でセンサートラブルに見舞われランチタイムまで走れず。午後はトラブルフリーでサスペンションプログラムなどを行っている。