マクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソのリタイア原因とされている“捨てバイザー”に関して、規則化を検討する必要があると考えている。
先のF1スペインGPでは、アロンソがブレーキトラブルによってリタイアしたが、マクラーレンは捨てバイザーがブレーキダクトを覆っていたことがトラブルの原因になった可能性があるとの見解を示した。
ドライバーはレースをスタートするにあたって、ヘルメットのバイザー表面に“捨てバイザー”と呼ばれる透明なシールを何層にも重ねており、視界が悪くなったときにはそれを剥がしてクリアな視界を確保している。
しかし、日曜日のレースでは運悪くその捨てバイザーがアロンソ車のブレーキダクトを覆ってしまい、結果として十分な冷却ができずにブレーキトラブルにつながったと考えられている。
チームのスポークスマンは、ドイツのBild(ビルト)紙に対して次のように語ったと、grandprix247.comが報じている。
「(捨てバイザーは)溶けて黒焦になっていたので、彼自身のものなのか、あるいは他のドライバーのものかは分からなかった」
また、チームボスのエリック・ブーリエも、「ドライバーには確かにそれが必要だが、どこでどうやって捨てるのかを検討するべきだし、将来に向けて何らかのアイデアを出す必要があるだろう」とコメントしている。