WEC世界耐久選手権のLMP1クラスに参戦しているトヨタは、シリーズ第2戦スパ・フランコルシャンでのクラッシュにより負傷した中嶋一貴について「回復に向けてとても前向きに進んでいる」と明らかにした。
一貴は、WEC第2戦スパの初日に行われたフリー走行1回目で、8号車アウディR18 e-トロン・クワトロに追突する形でクラッシュ。検査の結果、第4腰椎の損傷が発覚したため、現地の病院に入院することになり、スパ戦も欠場していた。その後、神経系には影響がないことが発表されていた一貴だが、6月13日~14日に決勝レースが行われるル・マン24時間までの回復は疑問視する声も出ていた。
ただ12日、トヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)が一貴の現状について発表。現在は自由に歩くことが可能になっており、チームのフィジオとともにイタリアで更なるリハビリを実施中とのこと。5月末のル・マン公式テスト、そして6月のル・マン本戦への参加を目標としているということだ。
また、一貴は自身の公式ブログ(http://ameblo.jp/kazuki-nakajima/)でも回復の経過を報告しており、モナコで9日に開催されたフォーミュラE第7戦の現場を訪れたことも明らかにしている。
なお、5月23日~24日にはスーパーフォーミュラ第2戦が岡山国際サーキットで開催される。ただ現在のところ、こちらの参戦の可否については、本人やチーム、シリーズなどからのアナウンスはなされていない。