ブランパン・スプリントシリーズは10日、第2戦ブランズハッチの決勝レースが行われ、初戦はクラッシュにより決勝を前にレースウィークを終えたベルジャン・アウディクラブ・チームWRTのローレンス・バンスール/ロビン・フラインス組1号車アウディR8 LMSウルトラが優勝を飾った。
スプリントシリーズ第2戦の舞台はイギリスのブランズハッチ。開幕戦と同じく19台がエントリーしたこのレースは9日にフリー走行と予選、そして予選レース(60分)が行われ、10日に決勝レース(60分)が実施された。
9日の予選レースでは、2番手からスタートしたライター・エンジニアリングの88号車ランボルギーニ・ガイヤルドLP560-4 R-EXが、開始直後からポールポジションの1号車アウディの背後につける。ただ、1号車のバンスールもポジションを死守し、数周後には徐々にそのリードを拡大。フラインスに交代後も1号車はリードをキープし、予選レースを首位で終えた。
一方、BMWスポーツトロフィー・チームブラジルの77号車BMW Z4 GT3とのバトルを制して2番手でチェッカーを受けたWRTの2号車アウディは、ピットストップ時のアンセーフリリースにより、レース後に30秒のタイム加算ペナルティを科されて9位に後退。これにより、2位には77号車BMW、3位にはMRS GTレーシングの73号車ニッサンGT-RニスモGT3が入っている。
10日の決勝レースも1号車アウディがポールポジションからスタート。1号車を駆るフラインスは、一時は後続に対して4秒以上のリードを築く。その後方から、77号車BMWをオーバーテイクして2番手に浮上したアテンプト・レーシングの55号車マクラーレン650S GT3が追い上げる形となった。
ただ、首位の1号車はピット作業も迅速にこなすと、リードをさらに拡大してコースへ復帰。体調不良ながらもドクターの許可を受けレースに出場したバンスールも徐々にギャップを拡げ、最後は後続を14秒引き離して1号車に今季初勝利をもたらした。
2位争いでは、序盤に77号車BMWを攻略して2番手に浮上していた55号車マクラーレンがピットストップでタイムロス。これにより順位を上げた77号車が2位に、そして55号車が3位でレースを終えている。