F1スペインGPのスチュワードは、カルロス・サインツJr.とダニール・クビアトの接触に対する審議の結果、いずれもペナルティは科さなかった。
日曜日の決勝終盤、9番手を走っていたクビアトは最終ラップの65周目に1コーナーでサインツJr.とサイド・バイ・サイドになり接触。この際、アウト側からオーバーテイクを仕掛けたサインツJr.は接触の反動でコース外へ押し出されるかたちとなった。
しかしサインツJr.は、舗装エリアのエスケープをそのまま直進すると2コーナーを立ち上がったクビアトの前でコースに復帰。直後の3コーナーでもポジションを守ったサインツJr.は、そのままレッドブルを抑え切って9位でフィニッシュした。
この接触は、レース後の審議案件になっていたが、スペインGPのレーススチュワードは、接触の直前にクビアトが3回のライン変更を行っていたとしながらも、最初のふたつは防御には当たらず、最後の動きだけが防御的なものだったと判断。最終的に、ふたりの接触はレースインシデントだったと結論づけた。
またスチュワードは、サインツJr.がコースに合流する際にスピードを緩めていたとし、さらに3コーナーでもクビアトに対してスペースを与えていたことを確認。当のクビアトもその事実を認めているため、この一件は両者お咎めなしというかたちで幕引きとなった。