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JRC第2戦:圧倒的な速さをみせた新井敏弘が優勝

2015年05月11日 20:40  AUTOSPORT web

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リタイアが続出したJRC第2戦久万高原ラリーで、圧倒的な速さをみせつけた新井敏弘/田中直哉(スバル・WRX STI)
JRC全日本ラリー選手権は9日~10日、第2戦久万高原ラリーが行われ、新井敏弘/田中直哉(スバル・WRX STI)が2位を1分以上引き離す圧倒的な速さをみせ、2014年第3戦洞爺以来の総合優勝を成し遂げた。2位に炭山裕矢/保井隆宏(スバル・WRX STI)、3位に鎌田卓麻/市野諮(スバル・WRX STI)が入り、新型スバルWRX STIが表彰台を独占している。

 開幕戦唐津から、およそ1ヵ月のインターバルをおいて開催された第2戦久万高原ラリーは、2010年以来5年ぶりとなるターマック路面での開催。SS合計距離が100kmを超えており、標高1500m付近の高地での開催ということで、ドライバーだけでなくマシンにも厳しい一戦となった。

 デイ1は、朝から雨が降りウエットコンディションで争われることとなった。オープニングのSS1でトップタイムを記録したのは、前戦唐津で苦戦した新井敏弘。3.3秒差のステージ2位に新井大輝/伊勢谷(スバル・WRX STI)が続き、ステージ3位は14年チャンピオンの奴田原文雄/佐藤忠宜(ミツビシ・ランサーエボリューションⅩ)が獲得した。一方、開幕戦を制した勝田範彦/足立さやか(スバル・WRX STI)は、ステージ11位と出遅れてしまう。

 続くSS2でも新井敏弘がトップタイムを記録しリードを拡大。SS1で出遅れた勝田範彦がステージ2位に入り、総合3番手まで順位を挽回した。

 サービスをはさんで行われたデイ1後半も新井敏弘は速さをみせつけ、SS3~5までのすべてのSSでトップタイムを記録。総合2番手の炭山に45.6秒の大差をつけてデイ1を終えている。一方で、ライバル勢はリタイアが相次いだ。SS2で14年王者奴田原がエンジントラブルでリタイアすると、SS3で勝田貴元がクラッシュ、続くSS4では勝田範彦、新井大輝、竹内源樹/加勢直毅(スバル・WRX STI)がコースオフし、デイリタイアすることとなった。


 一夜明けたデイ2は朝から晴天に恵まれ路面は乾いていたものの、前日降り続いた雨の影響で路面の一部には泥や砂利が出ており、滑りやすい状況は変わらず。各車とも難しい戦いを強いられることとなった。

 デイ2最初のSS6でトップタイムを記録したのは、前日デイリタイアした勝田範彦。ステージ2位に鎌田が入り、JN6クラス3番手へ浮上している。総合首位の新井は、大量マージンを背景に慎重な走りでステージ3位につけた。

 SS7も慎重な走りに徹しステージ3位となった新井は、続くSS8で今大会6回目となるステージベストを奪取。最終SS9も危なげなく走行しステージ3位を獲得して、全日本ラリー2度目の総合優勝を達成した。

 9台がエントリーしたJN5クラスは、初日をクラス2番手で終えた柳澤宏至/中原祥雅(プジョー・208GTi)が総合4位に入る活躍をみせ初優勝。参戦2戦目のプジョー208iが持つポテンシャルの高さをみせつけた。そのほか、JN4クラスは香川秀樹/浦雅史(ホンダ・シビックタイプR)が、JN3クラスは岡田孝一/鶴田邦彦(マツダ・デミオ)が、JN2クラスは高橋悟志/箕作裕子(トヨタ・ヴィッツ)が優勝している。JN1クラスは参戦車両が1台のみだったため、JN2クラスへ編入されている。

 JRC第3戦若狭ラリー2015は6月5日~7日に開催される予定だ。