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【ネパール大地震】3万人がネット上でボランティア!ITを駆使した支援活動とは?

2015年05月11日 19:31  Techable

Techable

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先月ネパールで発生した大地震は、震源地に近い首都カトマンズを中心として、広範囲にわたり、甚大な被害をもたらした。

衛星画像とクラウドソーシングの手法を活用し、地震発生直後から被災地の救援活動をサポートしてきたのが、衛星画像専門ベンダーの「DigitalGlobe(デジタルグローブ)」だ。
・地震発生直後の被災地を衛星から撮影

地震発生の翌日にあたる4月26日、デジタルグローブは自社が保有する衛星からカトマンズとその周辺集落を撮影し、高解像度の衛星画像をオープンソースとしてインターネット上に公開した。



・クラウドソーシングで救援活動を支援

また、クラウドソーシングプラットフォーム「Tomnod」に、地震発生後の状況を示す衛星画像を、地震発生の前に撮影した被災地の衛星画像と共に投稿。


地震発生前の画像と見比べ、倒壊している建物や家屋、寸断された道路など、捜索や救助などが必要と思われる地点を見つけて、マーキングする作業に協力するよう、ユーザーに広く呼びかけた。



・3万人以上のボランティアがインターネット上に集結

3万人以上のボランティアによってマーキングされたデータは、専門アルゴリズムで解析され、重要かつ緊急な地点を絞り込んだ上で、被災地で活動する救援チームに情報共有されている。


DigitalGlobeの取り組みは、膨大な時間と手間のかかる作業をシンプルなタスクに細分化し、オンラインで広く展開することによって、不特定多数の人々の労力を集約させ、被災地の救援・復旧活動を後押しするものとして、さまざまな災害発生時にも応用できそうだ。


Tomnod