黒沢清監督の新作映画『岸辺の旅』の公開日が10月1日に決定。あわせて追加キャストが発表された。
湯本香樹実の同名小説をもとにした同作。3年間の失踪後に突然帰宅し、「俺、死んだよ」と妻・瑞希に告げた優介が、瑞希とともに3年間世話になっていた人々を訪ねる旅に出る様を描く。脚本は黒沢監督と、『ノン子36歳(家事手伝い)』『私の男』などで知られる宇治田隆史が共同で担当。これまでに優介役を浅野忠信、瑞希役を深津絵里が演じることが発表されていた。
今回出演が明らかになったのは、夫婦の旅の途中に登場する新聞配達員・島影役の小松政夫、優介の過去の秘密を知っており、瑞希と対峙することになる松崎朋子役の蒼井優、優介を先生と慕う農家の星谷役の柄本明。さらに、村岡希美、奥貫薫、赤堀雅秋、千葉哲也らもキャストに名を連ねている。
なお、同作は5月13日から開催される『第68回カンヌ国際映画祭』「ある視点」部門への正式招待も決定。同映画祭への招待について黒沢監督は「最高峰の映画祭から招待を受け、驚き、喜んでいます。これで『岸辺の旅』は、私の長いキャリアの中でもとりわけ幸福な一本となりました」とコメントしている。