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別府市の芸術祭「混浴温泉世界」が集大成に 7月開催

2015年05月10日 11:22  Fashionsnap.com

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大友良英 「without records」 / 2008年 / 撮影:丸尾隆一
大分県別府市の現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」が、7月18日から開催される。3回目の開催となる今回をもって一時休止が決定しており、ツアー型の鑑賞形式で企画するという。会期は9月27日まで。

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 別府現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」はNPO法人BEPPU PROJECTが中心となり2008年に発足し、3年に一度開催。タイトルは、性別や年齢、国籍など様々な人々が行き交う別府の街を「温泉」に例えたところから由来している。別府市内各所に作品を展示し、アートと別府の街の歴史を体験できるイベントとして展開しており、第1回となった2009年開催時の来場者数は約9万2,000人、第2回では約11万7,000人を記録。20代~30代の若者を中心に人気を集めている。一時休止は「新たな『混浴温泉世界』のかたちを模索したい」という方針のもと決定。今回はこれまでの活動の集大成となる。
 「世界は不思議に満ちている」をテーマに掲げる今回は、作品やパフォーマンスを鑑賞できるプロジェクトやアーティストによるお化け屋敷などユニークな芸術祭を企画。4人のアーティストに焦点を当てたツアー「アートゲートクルーズ」では、枝史織や大友良英、クワクボリョウタ、蓮沼執太の作品がラインナップされる。このほか、夜の街角でダンスパフォーマンスを巡る「ベップ・秘密のナイトダンスツアー」や「わくわく混浴デパートメント」、「永久別府劇場・恐怖の館」、「混浴温泉ラウンジ」など様々なプログラムを用意する。総合ディレクター芹沢高志は「心の衣服をすべて脱ぎ去って、夏の夜の夢のような世界に彷徨い込んでみてください」とコメントしている。
 また、大分市では同時期にトイレを舞台にしたプロジェクト「おおいたトイレンナーレ」や、特別にアートラッピングした電車が走る「おおいたトレインナーレ」も開催。今年4月には大分県立美術館が開館し、「アートの街」として盛り上がりを見せる。
■別府現代芸術フェスティバル 2015 混浴温泉世界会期:2015年7月18日(土)~9月27日(日)会場:別府市中心市街地各所、永久別府劇場、トキハ別府店、鉄輪地区参加アーティスト:【アートゲートクルーズ】枝史織、大友良英、クワクボリョウタ、蓮沼執太【ベップ・秘密のナイトダンスツアー】Abe "M" ARIA、北村成美、吟子、The NOBEBO、鈴木ユキオ、ANTIBODIES、MuDA【永久別府劇場・恐怖の館】ANTIBODIES、MuDA、福岡恐いもの研究会【わくわく混浴デパートメント】勝正光、遠藤一郎、豚星なつみ ほか
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