学生にとって「履歴書の書き方」は大きな関心事。これは日本でも米国でも同じようです。米国の調査では、採用担当者が応募者の履歴書に目を通すのは平均6秒と言われており、その間に目に留まるようできる限り完璧な履歴書を書くことが肝心なようです。
米ビジネス・インサイダーには、ジャクリーン・スミスさんが「履歴書を書くときに気をつける11のポイント」という記事を寄稿しています。この中で、日本の履歴書にも応用できそうな5つの点を紹介します。
ジャクリーンさんは「ダメな英文履歴書(レジュメ)」を例に挙げ、改善すべき点を指摘しています。ここでは日本の履歴書にも共通する5つの点を紹介します。(文:パッタナカーン山崎)
1.「悪い情報」が含まれるメールアドレスはNG!
ジャクリーンさんは、メールアドレスは就活用に新しいものを作るとよい、と書いています。学生のノリで作った面白おかしいメールアドレスを使っている人が少なくないからでしょう。ダメな例として示されたのは「kegstand.allstar」というメールアドレスです。
「Keg Stand」とは、ビール樽の上で逆立ちして酒樽から直接ビールを飲むゲームのこと。仲間内のメールアドレスとしては最高かもしれませんが、採用担当者に悪い印象を与えてしまう可能性が大きいです。
2.会社側が採用したくなるような「志望理由」を
例に挙げられた履歴書では「自分を伸ばせるように、優良企業で仕事をしたい」とあります。同じように書きたいと考えている日本の就活生も少なくないでしょう。しかし採用担当者は、これでは就活生が何をしたいのかさっぱり分かりません。
仕事をする目的や、その仕事への自分の適性を具体的に書くことが必要です。やりたい職種を書くのもいいかもしれません。そして、それに自分が向いている理由を書くのです。会社があなたを採用したくなるように書きましょう。
3.「仕事の経験」は詳しく
今までの経験したアルバイトやインターンシップを振り返り、習得したり使ったりしたスキルについて考えてみましょう。採用担当者はスキルを必要とする仕事の経験を歓迎します。
図書館でのアルバイトは、希望している職種とは関係がないかもしれません。しかし組織に属していたことや、顧客に対応し細いところまで配慮した経験は、ちゃんと評価されます。
4.年や住所の「書き方」を統一する
日本でいえば、例えば西暦を使うか和暦を使うか、住所の表記で「丁目」や「番地」をどう統一して書くかといったことを決めましょう。
5.必ず見直し、できれば他人に見てもらう
書き終わったら必ず推敲しましょう。友達にも声を出して読んでもらうといいでしょう。誤字脱字、言い回しなどのチェックを忘れずに。原文では「英語専攻の友達に頼む」とありますが、文章を読みなれている人に頼んでみるのもいいでしょう。
「日本企業は細かすぎる」と言われることもありますが、この記事を見ると、米国のレジュメの書き方もいろいろと細かいルールがあり、とても神経を使って作成されているようです。読者の中には、外資系企業に応募するために英文履歴書(レジュメ)を書く必要がある人もいると思いますが、ぜひ原文を参考にしてください。
(参照)11 reasons this is a terrible résumé for a recent college grad(Business Insider)
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