2015年F1第5戦スペインGPは9日、バルセロナにあるカタルニア・サーキットで公式予選が行われ、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグが今シーズン初となる通算16回目のポールポジションを獲得した。
昨年、ルイス・ハミルトンを上回るシーズン最多11回のポールを獲得したロズベルグが、ここスペインで開幕5戦連続ポールを狙ったハミルトンの勢いを止め、欲しかった今シーズン初のポールポジションをようやく手にした。
直前のフリー走行から速さをみせていたロズベルグは、予選セカンドラウンドのQ2でトップタイムを記録すると、メルセデス2台の直接対決となったQ3でも1回目のアタックでライバルを上回る1分24秒681をマークし、暫定トップにつける。
すると、迎えた2度目の最終アタックではハミルトンがベストタイムを更新できず、そのままトップを守ったロズベルグが2013年以来、2度目となるカタルニアでのポールポジションを決めた。
一方、前回のバーレーンで最前列に並んだフェラーリ勢は、今回メルセデスに対抗できるだけの一発の速さはなく、セバスチャン・ベッテルが3番手につけるのが精一杯。チームメイトのキミ・ライコネンはQ1で余分に1セット多くタイヤを使ったことも響き、7番手に沈んだ。
代わって2列目4番手にはウイリアムズのバルテリ・ボッタスがつけ、さらにトロロッソのルーキー、カルロス・サインツJr.とマックス・フェルスタッペンが本家レッドブルを上回る5、6番手で、見事グリッド3列目を獲得した。
注目のマクラーレン・ホンダは、前戦バーレーンで初のQ2進出を果たしたフェルナンド・アロンソに加え、今回はジェンソン・バトンもQ1を突破、2台揃ってQ2に進出してみせた。
2台は惜しくもQ3には届かなかったが、アロンソはミスを犯しながらも13番手、バトンも14番手と着実なパフォーマンスアップを印象づけている。